VOL.193 JUNE 2024
SUMMER FUN IN JAPAN: SEASIDE FESTIVALS AND EVENTS 日本海を彩る柏崎の大花火大会


花火大会の1シーン。さまざまな種類の花火が一斉に打ち上げられる様子。
Photo: 柏崎市

花火大会のオープニング。夕暮れどきの空を飾る連続打ち上げ花火。
Photo: 柏崎市

日本の本州で日本海沿岸のほぼ真ん中に位置する新潟県。同県の海沿いの商工業都市、柏崎かしわざき市は、毎年夏に「ぎおん柏崎かしわざきまつり」が行われ、そのフィナーレを有名な花火大会が締めくくる。その花火大会の見所などについて、柏崎市の担当者に話を聴いた。

新潟県柏崎かしわざき市は、新潟県の南西部に位置する日本海に面した町だ。ゆるやかに弧を描く42kmもの長い海岸線から透明度の高い海が見渡せる。魅力的な15の海水浴場が点在し、新潟県内をメインに県外からも多くの人が訪れ、毎夏ビーチはにぎわう。

そんな柏崎かしわざきを代表する夏の行事が「ぎおん柏崎まつり」だ。

柏崎かしわざき市内には京都の八坂やさか神社の流れをくむ、同名の八坂やさか神社があり、以前から疫病退散の夏祭りが行われていた。1950年から、その夏祭りと地元商店街とのイベントが合体した「ぎおん柏崎かしわざきまつり」として開催されて以来、今日に至っているという。例年、7月24日から26日までの三日間をかけて行われ、目玉の「海の大花火大会」は柏崎かしわざきの長い海岸を利用して行われるダイナミックさが特徴だ。1.5kmにわたる打ち上げ場所が設定され、約1万6千発の花火が海や空に打ち上がる。5号玉*以上の大玉花火がほとんどを占めており、上空に打ち上げられる花火以外にも、海面に向かって斜めに打ち上げる花火や、海上に打ち込む花火を組み合わせた大迫力の連続打ち上げが見所だ。昨年2023年は、約17万人の人出でにぎわった。


音と光の競演に盛り上がる花火大会の様子。小さい花火から大きな花火への連発を見ることができる。
Photo: 柏崎市

幅1.5kmもある打ち上げ場所から、一斉に100発の花火が打ち上げられる様子
Photo: 柏崎市

柏崎かしわざき市役所商業観光課の小山こやま陽子ようこさんは、花火大会についてこう語る。「海を舞台にした、大規模なスケール感で、迫力満点です。特に日本海の夕闇をスクリーンに繰り広げられる、2回連続する100発一斉打ち上げ、大型花火の300連発など音と光の量に圧倒されると思います。海面で花開く海中花火など、海だからこそできる花火も大きな特徴です。柏崎かしわざきは東京から北へ新幹線と在来線を乗り継いでも約2時間半ほどで着く距離ですから、ぜひ海外から日本へ訪れる方々にも、気軽にお越しいただきたいです。地元の人たちが誇りを持っている花火大会の魅力に存分に浸っていただけると思います」


花火大会のフィナーレ。尺玉と呼ばれる大型の花火が300連発、約6分間に渡り打ち上げられる。
Photo: 柏崎市

夕暮れの日本海をバックにスケールの大きな花火が打ち上がる。

* 花火の大きさは号数で表される。五号玉の花火玉の直径は約15cm、打ち上げた到達高度は約190mで、開花時の半径の平均値が約85mが平均値。


By TANAKA Nozomi
Photo: Kashiwazaki City; PIXTA

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