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  • 2008年のさっぽろ雪まつりで制作された「守りたい地球、子供たちの未来」の大雪像
  • 2007年のさっぽろ雪まつりで制作された、タイのチャックリー・マハー・プラサート宮殿の大雪像
  • 2009年のさっぽろ雪まつりで制作された、日本の「お城」の雪像
  • 2009年のさっぽろ雪まつりで制作された、「函館奉行所」の大雪像
  • 2007年のさっぽろ雪まつりの大きな仏像の頭を作っている海外からのコンクール参加者

January 2022

さっぽろ雪まつり

2008年のさっぽろ雪まつりで制作された「守りたい地球、子供たちの未来」の大雪像

1950年から続く北海道札幌市の雪まつりは、国際色豊かなイベントとして、多くの人々が冬の風物詩として楽しみにしている。

2007年のさっぽろ雪まつりで制作された、タイのチャックリー・マハー・プラサート宮殿の大雪像

毎年2月初旬に、北海道札幌市内で開催される「さっぽろ雪まつり」は、ケベック・ウィンター・カーニバル(カナダ)、ハルビン氷祭り(中国)と並び、世界三大雪まつりの一つに数えられている。「さっぽろ雪まつり」の会場は三つある。メイン会場は、市のメインストリート・大通公園の「大通会場」であり、高さ数メートルから10メートルを超す巨大な雪像約10基を含む、あらゆる大きさの100基以上の雪像が立ち並び、壮観だ。「つどーむ会場」は、メイン会場が雪像の鑑賞を楽しむのに対して、雪の滑り台や迷路など、雪と触れ合える体験型の作品が集まり、子どもたちに人気だ。「すすきの会場」では、氷彫刻コンクールが行われ、街を彩る精緻な氷彫刻作品の数々を見ることができる。

2009年のさっぽろ雪まつりで制作された、日本の「お城」の雪像

この雪まつりは、1950年、市民の雪捨て場となっていた大通公園の雪を利用して、地元の中高生が六つの雪像をつくったのが始まりという。その後、雪像は徐々に大型化し、4年後には高さ15メートルの大雪像が登場した。

固めた雪を彫刻のように削ったり、雪のブロックを積み上げるなど、雪像づくりの技術も多彩だ。近隣各地から集められる約3万トン(トラック約6000台分)の雪は、時代や世相を反映しながら様々な雪像へと姿を変える。制作には市民グループのほか、1955年からは北海道に駐留する自衛隊が訓練の一環として参加したことで、雪像の巨大化と制作技術の向上が一気に進んだ。

2009年のさっぽろ雪まつりで制作された、「函館奉行所」の大雪像

「過去最大は1972年、5トントラック1300台分の雪を使った、高さ25メートルの「ガリバーようこそ札幌へ」です。この年札幌では冬季オリンピックが、雪まつりのあとにすぐに開催され、来日していたオリンピック関係者で雪まつりを楽しめた方々もいて、さっぽろ雪まつりが世界の注目を集めるきっかけともなりました」と、実行委員会事務局の山上一心さんは言う。

1974年からは「国際雪像コンクール」が始まり、各国の様々なアーティストを招いて制作される雪像が魅力だ。また、同年以後、瀋陽市(中国)、アルバータ州(カナダ)、ミュンヘン市(ドイツ)、シドニー市(オーストラリア)、ポートランド市(米国)など、札幌市とつながりの深い外国地域の風物を表した雪像も制作され、国際色豊かなイベントとなっている。

2007年のさっぽろ雪まつりの大きな仏像の頭を作っている海外からのコンクール参加者

「毎回200万人以上の来場者があり、市民にとっても『さっぽろ雪まつり』は冬の風物詩として、なくてはならないお祭りです」と山上さん。前回(2021年)は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めてオンライン開催となった。今回は規模を縮小し大通会場のみ開催し、オンラインと併せて公開予定だ。*

雪晴れの青い空と立ち並ぶ雪像群も印象的だが、夕方からともされるイルミネーションに浮かぶ雪像の輝きも日中とは違う華やかさがあり、必見だ。 (インタビュー日は2021年12月21日)

* 2022年のさっぽろ雪まつりは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンライン形式のみによる開催となる。大通会場でのイベントの中止が、1月19日に発表された。(https://www.snowfes.com/)