January 2021

外国人在留支援センター（FRESC／フレスク）について

日本で暮らし、活躍する外国人の在留を支援する外国人在留支援センターが東京都新宿区四谷に開所して約半年が経過し、地方自治体、企業、個人に利用されている。

昨年（2020年）7月、東京都新宿区のJR四ツ谷駅前にある高層ビル「コモレ四谷」の13階に外国人在留支援センター(FRESC: Foreign Residents Support Center)が開所した。FRESCは日本に在留する外国人からの相談対応、外国人を雇用したい企業、外国人支援に取り組む地方公共団体を支援などの取組を行う日本政府が運営する施設である。FRESCの大きな特徴は、ビザや雇用など外国人の在留に関わる8つの関係機関が一つのフロアに集まっていることである。各機関が緊密な連携をとり、利用者が必要な在留に関する支援を、可能な限り迅速に提供する。

FRESCの総合受付には、日本語、英語、中国語を話せるスタッフが常駐している。また、タブレット端末を使用し、韓国語、ポルトガル語、 スペイン語、フィリピノ語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、 ネパール語にも対応している。

以下、FRESC内の個々の関係機関の業務の概要を紹介する。なお、各機関によって対応言語あるいは利用申込み方法等が異なるので、具体的に利用される際は、FRESCのホームページ又は代表電話へかけて、事前に確認が必要である。

出入国在留管理庁（開示請求窓口）

出入国在留管理庁開示請求窓口では、出入国在留管理庁（本庁）が保有する行政文書のほか、出入（帰）国記録及び外国人登録原票の開示請求を受け付けている。

東京出入国在留管理局

東京出入国在留管理局は、日本に在留する外国人や、外国人を雇用したい企業関係者等へ、予約制による個別相談を行っている。また、地方公共団体に対し、相談の助言等を行っている。

東京法務局人権擁護部

東京法務局人権擁護部は、外国人及び障害のある人に対する差別的な取扱いを始め、いじめ、虐待、各種ハラスメント、インターネットを悪用したプライバシー侵害など、様々な人権問題に関する相談に応じているほか、そのような人権侵害行為に対する簡易・迅速・柔軟な救済活動や人権啓発活動を行っている。

日本司法支援センター（法テラス）

日本司法支援センター（法テラス）は、法的トラブル解決のための「総合案内」を行うとともに、日本に住所を有し経済的に余裕のない外国人（収入等の条件有）に対し、弁護士等による無料法律相談、弁護士費用などの立替えを行っている。

東京労働局外国人特別相談・支援室

東京労働局外国人特別相談・支援室は、外国人を雇用する事業主に対し、労働基準法等の労働関係法令や労務管理、安全衛生管理に関する相談対応を行うとともに、セミナーの開催、専門家による訪問支援など外国人労働者の労務管理、安全衛生管理に関する支援を行っている。また、外国人労働者からの労働条件相談を行っている。

東京外国人雇用サービスセンター

東京外国人雇用サービスセンターは、高度外国人材（留学生、専門・技術的分野の在留資格）の就職支援を行う厚生労働省の機関である。職業相談・紹介,就職面接会の開催、インターンシップの実施のほか、外国人雇用に関する情報提供・相談等の事業主向け支援も行っている。

外務省ビザ・インフォメーション

外務省ビザ・インフォメーションは、日本への入国査証（ビザ）申請に必要な書類の案内、申請手続等査証（ビザ）に関する一般的な各種相談を受け付けている。

日本貿易振興機構（ジェトロ）

ジェトロは、高度な知識や技能を有する外国人材の活用を促進するため、関係省庁との連携の下、「高度外国人材活躍推進プラットフォーム」を設置し、セミナーやポータルサイトを通じた情報提供や,高度外国人材を活用する中堅・中小企業に対する支援サービス等を提供している。

FRESC ヘルプデスク

FRESCでは、現在（2021年１月20日現在）、新型コロナウイルス感染症の影響で生活に困窮している技能実習生をはじめとする在留外国人からの相談対応を行うための電話相談窓口「FRESC ヘルプデスク」を開設している。
対応言語：日本語、ベトナム語、中国語、英語 など14言語
電話番号：0120-76-2029

注記: 本記事は法務省出入国在留管理庁の了解の上、同庁の公表資料に基づき作成している。