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Highlighting JAPAN

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特集世界とともに震災を乗り越える日本

各国からの支援(仮訳)

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東日本大震災の発生直後より、世界中から多くの支援の申し出があった。災害の大きさに圧倒される中、日本政府はそれらの申し出を深く感謝し、受け入れている。津波で深刻な被害を受けた東北沿岸地域を中心に、多くの国・地域、そして複数の国際機関から救助チームや調査チームが次々と駆け付け、支援にあたった。今回、日本にチームを派遣した国と地域は、韓国、シンガポール、ドイツ、スイス、アメリカ、中国、イギリス、メキシコ、オーストラリア、フランス、台湾、ロシア、モンゴル、トルコ、インドネシア、南アフリカ、イスラエル、インド、イタリア、そして2月22日に発生したマグニチュード6.3の地震により、多くの人命が失われたニュージーランドだった。

マレー・マッカリー・ニュージーランド外務大臣は「日本とニュージーランドは非常に密接なパートナーです。日本がクライストチャーチの地震の時に力を貸してくれたように、苦難の時にお互いが助け合うのは、自然なことです」と述べた。

バラク・オバマ大統領は、3月24日付けの天皇陛下に宛てた手紙の中で、次のように記している。

「3月11日に日本を襲った地震と津波がもたらした壊滅的な被害と多くの人命の喪失は大変痛ましく、この悲しみの中で、私たちの祈りは日本の皆さんと共にあります。(中略) この危機への対応に際し、日本国民が見せた勇気、強さ、決意を、全ての米国民を代表して心からたたえます。日本がこの惨禍から立ち直り、以前よりも強くなり、その回復力を通じて他国のお手本となることを私は確信しています。」

3月31日に行われた、菅直人総理とニコラ・サルコジ・フランス大統領との会談において、サルコジ大統領は「戦後最大の国難に直面している日本国民の冷静な対応、勇気ある行動に敬意と感動を覚える。これまで世界各国で大きな困難があった際に率先して寛大な支援を行ってきたのは日本であり,今度は国際社会がお返しする番である」と述べた。

また、サルコジ大統領は、フランスは原子力エネルギー先進国として、様々な知見を持っており、今まで行っている支援に加えて,何でも必要な支援を行う用意がある旨述べた。

市民からの支援

今回の震災に対しては、政府機関だけではなく、一般の人々からも数多くの支援やメッセージが寄せられている。支援の模様が日本国内のメディアでも大きく取り上げられているほか、インターネットの動画サイトに掲載されたビデオメッセージは何度も再生されるなど、多くの日本人を勇気づけている。

アメリカの首都ワシントンで3月26日から開催されている桜祭りでは、チャリティーオークションや募金が行われている。また、数百人の市民が参加して「日本支援ウォーク」も行われた。ワシントンの桜祭りは、今から99年前の1912年に、東京が「日米友好のシンボル」として約3000本の桜を贈ったことに始まる。

日本には「折り鶴」を作ることで、病気の回復、長寿、平和などの願いをこめる習慣があるが、この折り鶴が被災者へのお見舞い、震災からの復興へ願いが込められ、世界各地で作られている。モスクワにある日本大使館正門前には、数多くの献花と折り鶴が置かれた。また、ロシアの養護施設の子どもが大使館を訪れ、被災地の子どもが早く立ち直れるようにという願いを込めて作られた千羽鶴をプレゼントしている。

また、開発途上国の支援を行っている国際協力機構(JICA)のもとにも、100カ国以上の国・地域から、日本での研修に参加した人々や日本の援助を受けた人々から様々な励ましのメッセージが届いている。今なお緊張状態が続くパレスチナ自治州ガザ地区では、3月21日、JICAの元研修参加者50名が集まり、災害犠牲者を追悼する会を開催した。

このほかにもさまざまな支援やメッセージが続々と日本に届いている。それら一つ一つのエピソードを、日本人は感謝の気持ちを持って受け止めている。



東日本大震災の関連情報

東日本大震災の後、日本政府は得られた情報を迅速に開示し、全ての国民の皆様、そして国際社会に対しても、透明性高く公開する努力を行ってきました。以下のURLにアクセスして頂ければ、英語でこれらの情報を得ることができます。

私も最新のニュースをツイッターで随時更新しております。https://twitter.com/norishikata (内閣副広報官・四方敬之)

東日本大震災への対応 http://www.kantei.go.jp/foreign/incident/
総理官邸のツイッター http://twitter.com/JPN_PMO
総理官邸のフェースブック http://www.facebook.com/Japan.PMO
インターネットテレビでの官房長官の記者会見 http://nettv.gov-online.go.jp/eng/
記者会見とブリーフィング http://www.mofa.go.jp/j_info/visit/incidents/press/

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