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Highlighting JAPAN

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特集世界とともに震災を乗り越える日本

そして復興に向けて(仮訳)

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自衛隊

自衛隊は震災直後から救助活動を開始、これまでに約19,000名の被災者を救助した。約23万名の自衛隊員のうち、約10万名が活動に当たっている。活動の内容は、行方不明者の捜索、救援物資の輸送、給水といったものから、風呂の設置や慰問演奏まで多岐にわたる。写真は、3月25日、宮城県山元町の避難所に、陸上自衛隊が建てた簡易公衆浴場でくつろぐ子どもたち。

仮設住宅

震災によって家を破壊されたり、失った人々のために、仮設住宅の建設が行われている。4月9日からは、宮城県陸前高田市で被災者の仮設住宅への入居が始まった。今後2ヶ月で、千葉、茨城、福島、宮城、岩手で約3万戸の仮設住宅が建設される。その後、3ヶ月でさらに約3万戸が建設される予定だ。写真は、4月3日、岩手県大槌町で被災者のための仮設住宅用の木材を運ぶ人。

ボランティア

数多くの市民ボランティアは様々な支援に参加している。写真は、4月7日、岩手県陸前高田市の今は避難所となっている学校で、ボランティアが見守る中、サッカーをする子どもたち。

両陛下ご訪問

4月11日現在、全国約2300箇所の避難所に避難している被災者は、地震や津波によって自宅を失った人や、福島第一原子力発電所の事故により指定された避難区域に住む人など、約15万名にのぼる。3月30日、約300名が避難している東京都足立区の東京武道館に天皇皇后両陛下がご訪問された。両陛下は約40分にわたり、「よく眠れますか」「お体は大丈夫ですか」など、人々に丁寧に声をかけられた。
3月16日、天皇陛下は地震に関するメッセージをビデオで発表された。これは以下の宮内庁のウェブサイトを通じて公表されている。www.kunaicho.go.jp/eindex.html

募金活動

被災地の支援を目的に、日本赤十字社と中央共同募金会に寄せられた義援金は4月10日現在で計1400億円に上った。多くのコンビニエンスストア、レストランなどの店頭には募金箱が置かれ、また、全国の街頭で募金を呼びかける人々の姿が見られた。写真は、3月20日、福岡県の博多駅で、東日本大震災の被災者支援への寄付を呼びかける日本女子プロゴルフ協会の女子プロゴルファー。

チャリティーマッチ

3月29日、大阪の長居スタジアムで日本代表とJリーグ選抜とのチャリティーマッチが開催された。4万人を超える観客で満員となったスタンドには、「絆」、「日本に笑顔を」「頑張ろう、日本」など様々なメッセージが書かれた横断幕や旗が溢れた。写真は、チャリティーマッチで、チームメイトの遠藤保仁選手がゴールを決めた後に、喪章を掲げる、イタリアのインテルでプレーする長友祐都選手。

日本全体を励ました甲子園

兵庫県西宮市の阪神甲子園球場では、3月23日から4月3日までの間、全国から選ばれた32校が参加して選抜高校野球大会が行われた。春、夏と年2回甲子園球場で開催される大会は、日本で野球を行う高校生にとって夢の舞台だ。ここでも募金箱が置かれ、入場料の一部は義援金として被災地に送られることになった。
今回、被災地となった仙台市から出場した東北高校の選手たちは、震災発生後学校近くの避難所で救援物資の運搬や給水などのボランティア活動を続け、開会式の4日前に兵庫へと移動した。惜しくも一回戦で敗退したが、全力で試合に臨む選手たちの姿はテレビで中継され、避難所にいる被災者のみならず、多くの日本国民を励ました。写真は、3月28日、83回選抜高校野球の一回戦後、整列する東北高校の選手。

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