音声広報CD「明日への声」トラックナンバー3(HTML版)|令和4年(2022年)9月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.87(令和4年(2022年)9月発行)

トラックナンバー3

(タイトル:女性)

薬は正しく使いましょう。知っておきたい薬の知識。

(イントロダクション:女性)

病気やケガの治療などで大切な役割を果たす「薬」。私たちの健康な暮らしを保つために、頼りになる存在ですが、その一方で、正しく使わないと思わぬ副作用を引き起こし、重い症状では死に至ることも。今回は知っておきたい薬の基本をご紹介します。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q:薬と一言でいっても、処方してもらう薬から、市販の薬まで様々ですよね。

A:私たちが普段から使っている薬には、大きく分けて「医療用医薬品」と「OTC医薬品」の2種類があります。
「医療用医薬品」は、みなさんが病院に行ったときに処方される薬のことです。医師がその人の病気、症状、体質、年齢などを考えて処方する、その人だけに合った薬です。
病院で処方される薬には新薬とジェネリック医薬品があります。ジェネリック医薬品は、新薬の特許が切れた後に製造・販売される薬で、新薬と同じ有効成分を含み、同等の治療効果があると認められます。新薬に比べて薬の値段が5割程度、中にはそれ以上安くなるものもありますので、使用をおすすめしています。

Q:もうひとつのOTC医薬品というのは、どういうものですか?

A:「OTC医薬品」は、いわゆる市販薬のことです。
OTC医薬品には、「要指導医薬品」と「一般用医薬品」があります。「要指導医薬品」は、使用する際に特に注意が必要な医薬品で、購入する際には、薬剤師から対面での情報提供や指導を受ける必要があります。「一般用医薬品」は、リスクに応じて第1類から第3類に分類されます。OTC医薬品を購入する際に、不安なことや疑問がある場合は、薬剤師や登録販売者に遠慮せず相談するようにしてください。

Q:薬は正しく使わないと思わぬ事態になりかねませんから、薬剤師さんなどに相談しながら選ぶようにしたいですね。薬を使用する際の注意点など教えていただけますか?

A:薬には必ず説明書がついています。まずは説明書をよく読みましょう。正しい使い方、効き目、副作用や保管上の注意などに関することが書かれていますので、使用前に必ず目を通す習慣をつけましょう。説明書は保管しておき、必要なときにすぐ読めるようにしておくといいですね。

Q:説明書を必ず読んでから薬を服用しないといけないですね。ほかにも、注意点はありますか?

A:薬の用量や飲むタイミングを正しく守りましょう。薬は決められた量よりも多く飲んだからといって、よく効くわけではありません。逆に副作用や中毒症状などが現れることもあります。薬を飲むタイミングについても決められたとおりに飲まないと、効果がなかったり、副作用が現れたりしますので、必ず決められたタイミングで飲むようにしましょう。

Q:決められたタイミングで飲み忘れてしまったときはどうしたらいいでしょうか?

A:そういうときは、気付いたときにすぐに飲みましょう。ただし、次の服用時間が近づいている場合は、その分は飲まず、次の回から飲むようにしてください。2回分をまとめて飲むのは絶対にやめましょう。
薬の種類によっては飲み忘れたときの対応が異なる場合もありますので、薬を受け取るときに、医師や薬剤師に対応を確認しておいてください。

Q:薬は飲み合わせが悪いものもあると聞きますが…

A:いくつかの薬を使用している場合、飲み合わせが悪いと十分な効果が得られなかったり、逆に効きすぎてしまったりすることがあります。また、食品やサプリメントの中にも、薬との飲み合わせが悪いものもあります。必ず医師や薬剤師に、今使っている薬やサプリメントなどを伝えるようにしましょう。その際に、お薬手帳を見せると、飲み合わせの確認もしやすくなります。

Q:お薬手帳ですか。薬局で記入してくれますね。

A:お薬手帳は、自分が使っているすべての薬を記録するための手帳です。医師や薬剤師がお薬手帳を見て、使っている全ての薬を把握できるように、お薬手帳はひとつにまとめて、毎回必ず提出するように心がけてください。薬局では、薬剤師がお薬手帳を見て、副作用や飲み合わせ、薬の量が適切かどうかなどをチェックします。かかりつけの薬剤師・薬局をもつとより安心ですよ。

Q:かかりつけの薬剤師や薬局ですか。どういうメリットがあるのでしょうか?

A:まず、複数の医療機関から処方箋をもらっても、かかりつけの薬局なら、薬の飲み合わせや重複などを総合的にチェックしてもらえたり、薬の効果や副作用について継続的に確認してもらえたりします。また、生活習慣を把握して、自分に合った薬の飲み方や飲み忘れ防止の方法を提案してくれるので、飲み残しや飲み忘れを防ぎやすくなります。さらに、薬の副作用や飲み間違いについて困ったときやいざというときに、電話等で相談することができます。

Q:なるほど。いつも、病院の近くの薬局に行ってしまいますが、処方はどの薬局でもしてもらえるわけですから、自分でかかりつけを決めてしまったほうが、管理も上手くいくんですね。
薬を使用すると副作用が現れたりすることもありますよね。副作用が現れたときはどうしたらよいでしょうか?

A:薬を飲むと本来の目的とは別に、眠気やのどの渇きなどといった副作用が起こる可能性があります。アナフィラキシーなどの重い症状を引き起こす可能性もありますので、薬を使用して異常を感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談しましょう。「何という薬を、どのくらいの量・どのくらいの期間使用し、どのような症状がでたか」を説明できるようにすることが大切です。

Q:副作用かもしれないと思ったらすぐに医師や薬剤師に相談するべきですね。
副作用に注意が必要な方などはいるのでしょうか?

A:これから述べる方は、特に薬の副作用に注意していただきたい方々です。
・アレルギーのある方
・過去にひどい副作用を経験したことがある方
・医師の治療を受けている方
・肝臓や腎臓など、薬の成分を代謝・排せつする臓器に疾患のある方
・ほかの薬も飲んでいる方
・妊娠の可能性がある方、妊娠中・授乳中の方
・高齢の方

そのほか、危険を伴う作業や、機械類の運転操作をする方は、眠気などの副作用に注意が必要です。

Q:薬は使い方と同様に、保管方法にも注意しないといけませんよね。保管の注意点についても教えてください。

A:湿気、日光、高温を避け、子供が誤飲しないように、手の届かないところに保管しましょう。また、誤って使用しないよう、食品、農薬、殺虫剤などとは区別して保管してください。他の容器に入れ替えての保管も避けましょう。

Q:最後に、セルフメディケーション税制という制度があるそうですが、どのようなものか教えていただけますか。

A:セルフメディケーション税制とは、税制の対象となっているOTC医薬品、いわゆる市販薬を1年間に12,000円を超えて購入した場合、その超える部分の金額が所得控除の対象となる制度です。ただし、きちんと健康診断を受けているなど、一定の条件を満たしている必要があります。
対象品はレシートに★印などの印字がされています。申請の際に必要になりますので、レシートは捨てずに保管しておいてください。

(エンディング)

薬の使用方法、副作用、飲み合わせやジェネリック医薬品に関するご相談は、PMDA/医薬品医療機器総合機構までお電話ください。電話番号は03-3506-9457です。平日朝9時から夕方5時まで受け付けています。

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