音声広報CD「明日への声」トラックナンバー2(HTML版)|令和4年(2022年)9月発行分

シェアする

音声広報CD「明日への声」 vol.87(令和4年(2022年)9月発行)

トラックナンバー2

(タイトル:女性)

夕暮れ時には車に注意!歩行者が亡くなる交通事故が多発しています。

(イントロダクション:女性)

日没時間が早まる今の時期。夕暮れ時は急激に暗くなっていくため、車を運転するドライバーは暗さの変化に慣れず、歩行者に気付きにくくなります。
そのため、夕暮れ時は、一日の中でも歩行者が死亡する交通事故が多発する危険な時間帯です。事故を防止するための注意点を知っておきましょう。

(本文 Q 女性/A 男性)

Q:夕暮れ時は事故が多発する時間帯なのですか?

A:過去5年間のデータを見てみると、時間帯別の死亡事故発生件数は17時台から19時台の時間帯が多くなっています。季節や地域によって差はありますが、「夕暮れ時」となる時間帯です。また、日没前後1時間の時間帯に発生した死亡事故件数を月別に見てみると、特に10月から12月にかけて増加する傾向にあります。

Q:秋ごろからは暗くなるのが早くなってきますから、注意しないといけませんね。どういう事故が多いのでしょうか?

A:過去5年間のデータを見てみると、夕暮れ時に発生した死亡事故の半数近くが「自動車対歩行者」によるものです。夕暮れ時の「自動車対歩行者」事故は、昼間と比べて約3.6倍も多くなっています。そして、そのほとんどが「歩行者が道路を横断しているとき」に発生しています。

Q:道路を横断する際は、夕暮れ時からは更に注意しないといけないということですね。
横断する際はどのようなことに注意すればよいでしょうか?

A:横断歩道が近くにあるところでは、その横断歩道を渡りましょう。また、近くに横断歩道などがない道路を横断する際は、左右の安全をよく確認して、手を上げるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝えてください。車が近づいてきている場合は、車が止まるか、通り過ぎてから横断するよう心掛けましょう。特に夕暮れ時から夜間の、あたりが暗くなり始める時間帯は、自動車の距離や速度が分かりにくくなるので、昼間以上に注意して安全確認を行ってください。

Q:横断中の事故で多い事例などあるのでしょうか?

A:道路横断中の死亡事故は、道路の中央付近を過ぎた歩行者が左側から来る車両と衝突する事故が多く、特に、夜間に高齢者がこのような事故に遭うケースが多くなっています。ですから、道路の中央付近に来たら、もう一度左方向の安全を確認するようにしてください。

Q:道路を横断するのに時間がかかる方もいますよね。横断に時間がかかるという点では、斜め横断も危険ですよね。

A:そうですね。道路を斜めに横断するということは、車道上にいる時間が長くなるということですから、とても危険です。近くに横断歩道などがない道路を横断するときは、交通ルールに従い、最短距離で渡ってください。

Q:車に乗っていると、対向車の陰から横断中の歩行者が急に出てきてヒヤッとする場面もあります。歩行者はどう注意すべきでしょうか?

A:車のすぐ前や後ろは、死角となり周囲のドライバーからは見えていないことがあります。駐車している車や信号待ちの車など止まっている車の前後から車道に出た場合、周囲のドライバーには、急に歩行者が出てきたように感じられ、対応が間に合わないこともあります。また、ドライバーが周囲に人がいることに気付かないまま車を動かした場合、事故となる可能性があります。車が動いている・動いていないに関わらず、車の近くを横断するのはやめましょう。

Q:道路を横断する際は、もしかしたらドライバーは自分に気付いていないかもと、常に注意して行動するようにしたいですね。
そのほか、事故にあわないためには、自分を見えやすくする工夫も大切ですよね。服装などでドライバーからの見え方もだいぶ変わりますよね。

A:はい。ドライバーはライトをつけていても、接近するまで歩行者に気付かないこともあります。特に、暗い色の服装では暗闇に同化してしまい、発見が遅れます。できるだけ早くドライバーに気付いてもらえるように、暗い時間帯に外出する際は、明るい色の服装を心掛けましょう。

Q:ライトが当たると反射して光る素材もありますよね。

A:反射材ですね。反射材は、受けた光を光が来た方向に強く反射する素材なので、自動車の前照灯などから出る光が当たるととても明るく光って見えるので、気付いてもらいやすくなりますよ。ドライバーから見て、「反射材を着用している歩行者」は「着用していない歩行者」よりも2倍以上手前で発見できるといわれているんです。

Q:明るい服装と反射材を組み合わせれば、より気付いてもらいやすくなりますね。

A:そうですね。杖や靴、カートにつけるシールやキーホルダーのほか、足首・手首のバンド、たすきタイプなど様々なものがありますし、あらかじめ反射材が組み込まれた靴や衣類などもあります。ライトを活用するのも効果的ですよ。自分の生活スタイルに合わせて活用してください。

(エンディング)

道路を横断する際は、見えているだろう、止まってくれるだろうと思い込まないことが重要です。左右の確認を怠らず、安全に横断しましょう。
警察庁では、夕暮れ時から夜間の時間帯の交通事故を防ぐため、実験映像などを交えて分かりやすく解説した動画をウェブサイトで公開しています。「知って実践 歩行者」で検索してみてください。

リンク・著作権等について
このコンテンツは役に立ちましたか?
このコンテンツは分かりやすかったですか?
このコンテンツで取り上げたテーマについて関心が深まりましたか?

ご意見・ご感想

関連サイト

  • 世論調査別ウインドウで開きます
  • 首相官邸別ウインドウで開きます

外部のウェブサイトに移動しますが、よろしいですか。
よろしければ以下をクリックしてください。

ご注意
  • リンク先のウェブサイトは、内閣府政府広報室のサイトではありません。
  • この告知で掲載しているウェブサイトのURLについては、2023年11月21日時点のものです。
  • ウェブサイトのURLについては廃止や変更されることがあります。最新のURLについては、ご自身でご確認ください。
Top