音声広報CD「明日への声」トラックナンバー3(HTML版)|令和4年(2022年)7月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.86(令和4年(2022年)7月発行)

トラックナンバー3

(タイトル:女性)

「やっぱりごはんでしょ!」 お米と健康

(イントロダクション:女性)

古くから日本人に愛されてきたお米。育成環境が日本の気候風土に適していたお米は、主食として食卓に並び、お菓子やお酒などの原料としても用いられ、広く親しまれてきました。
お米のごはんを中心とした日本型食生活は栄養のバランスをとりやすく、最近では海外でも「日本食」が注目を集め、日本食レストランなどが増えています。
しかし、年々、日本人はお米を食べなくなっているといわれています。日本人にとって大切なお米。今、もう一度、お米の魅力について考えてみませんか。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q:日本人はお米を食べなくなってきているんですか?

A:日本人1人が1年間に消費するお米は、1962年の118.3㎏をピークに年々減り続けています。2020年には50.7㎏となり、ピーク時の半分以下まで落ち込んでいます。
世帯構造の変化や、食の多様化によって、お米を食べる量が減ってきているんです。

Q:そう言われてみると、わたしは一人暮らしですが、お米を炊くのが面倒で、ついパンなどで済ませてしまうことがあります。

A:そうですか。確かに、農林水産省が過去に行った調査では、パンなどのお米以外の食事を選択する理由として、「お米のごはんは準備や片付けに時間がかかる」という意見や「パンなどの方が短時間で食べられる」といった意見も多くありました。1人で簡単にすませたい方や忙しくて時間が無い方は、お米を敬遠しがちなのかもしれませんね。
しかし、最近ではパックごはんや、冷凍チャーハン、冷凍おにぎりなど様々な商品がスーパーに並ぶようになりましたから、手軽に「お米」を楽しめるようになってきています。お米を中心とした食事は栄養バランスが整いやすいので、そうした商品を利用してみるのもお勧めですよ。

Q:お米は炭水化物というイメージがあるのですが、実際にはどのような栄養素が含まれているのですか?

A:はい。白いごはん100gには、炭水化物が37g、タンパク質2.5g、脂質が0.3g含まれています。主な栄養素となる炭水化物は、食べると体の中でブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は私たちの脳を働かせる唯一のエネルギー源です。不足してしまうと、集中力が低下したり、疲労を感じたりしてしまいます。しっかり炭水化物を摂ることで、脳にエネルギーが行きわたり、集中して仕事や勉強ができるようになります。
また、主食になる食品として、低脂質なのも良いところです。白いごはん100gに含まれる脂質が0.3gなのに対し、食パンには4.4g、ロールパンには9g、クロワッサンなら26.8gの脂質が含まれています。

Q:お米は主食として優秀な食品なんですね。お米のごはんを中心とした食事は栄養バランスがとりやすいということでしたが、どうしてでしょうか?

A:食事の栄養バランスをとる際に考えたいのが、私たちの体のエネルギー源となる三大栄養素「タンパク質、脂質、炭水化物」のバランスです。年齢などにより若干の違いはありますが、概ねタンパク質を13~20%、脂質を20~30%、炭水化物を50~65%の割合となるようにすると、生活習慣病の発生や重症化を防ぐことにつながります。
炭水化物が主成分で低脂質のお米は、様々なおかずと相性が良く、バランスの良い組み合わせが作りやすいんです。2013年12月に「和食」が世界無形文化遺産に登録されましたが、「お米」と一汁一菜を基本とする日本の食事スタイルは、理想的な栄養バランスといわれています。

 Q:お米で炭水化物を摂って、おかずやお味噌汁などで脂質とタンパク質を調整すればいいわけですね。ここまでは、一般的な白いお米についてお聞きしましたが、最近では、「玄米」などにも注目が集まっているようですね。

A:はい。玄米には、食物繊維やビタミンB群、ビタミンEが豊富に含まれ、また、発芽玄米といって発芽させた玄米には血圧改善やストレス緩和などの機能性が謳われるGABAなどの成分も含まれていることから、近年、注目されています。
お米を食べる頻度についての最近の調査では、年代別にみると、20代はほとんど毎食お米を食べているのに、中高齢世代ではお米を食べる頻度が低い傾向にあると分かりました。年齢が高くなると健康面が気になるかと思いますので、こういった方へも玄米はお勧めです。

Q:でも、玄米って食べづらくないですか?

A:最近では炊飯技術の進歩などにより、味も良くなりつつあります。表面を加工して食べやすくした玄米や、発芽玄米のように、通常の玄米よりも機能性成分を豊富に含ませた玄米など、様々な商品が開発されています。
また、玄米米粉という玄米を粉にしたものや調理に適したミックス粉も開発され、美味しいパンやお菓子なども作れるようになりました。技術の向上により玄米も利用しやすくなっているので、せひ試してみてください。

(エンディング)

お米は私たちの食生活以外にも重要な役割を果たしています。
まず、お米を作る水田は、稲を育てるだけではなく、人や様々な生き物、環境に対してとても役に立つ働きをしています。水田を維持していくことは非常に重要なことです。また、多くの食料を海外からの輸入に頼っている日本ですが、お米は国内で唯一自給可能な穀物です。
このように、お米を多く消費するスタイルは、色々な機能を持つ水田の維持や、皆さんの食料安全保障にもつながる大切なことです。

お米のごはんをいっぱい食べて元気に過ごせる食生活に見直してみませんか?

農林水産省のウェブサイトでは、もっとお米を身近に感じられるような情報を発信しています。「やっぱりごはんでしょ」で検索してみてください。

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