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トラックナンバー5(HTML版)

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」 vol.84(令和4年(2022年)3月発行)

トラックナンバー5

(タイトル:女性)

発達障害のある人が生き生きと暮らせる社会に
~4月2日は「世界自閉症啓発デー」です~

(イントロダクション:女性)

発達障害を知っていますか?自閉症をはじめとする発達障害のある人は、他人との関係作りやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障害です。発達障害の人たちが、持っている力を活かし、日常生活の困難を軽減させるためには、私たち一人ひとりの理解が必要です。4月2日は「世界自閉症啓発デー」です。日本でも、毎年、世界自閉症啓発デーの4月2日から8日までの1週間を「発達障害啓発週間」として、自閉症をはじめとする発達障害について広く啓発する活動を行っています。世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間をきっかけに、発達障害についての理解を深めていきましょう。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q:「発達障害」って、何ですか? 

A:発達障害は、脳機能の発達に関係する障害で、自閉症やアスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害、学習障害、チック症や吃音などの総称です。様々な特徴がありますが、小さい頃から症状が現れることが共通しています。発達障害は複数の障害が重なって現われることもありますし、障害の程度や年齢、生活環境などによっても症状は違ってきます。

Q:一言に発達障害と言っても、いろいろな障害があるんですね。それぞれどんな特徴があるのでしょうか?

A:例えば、自閉症やアスペルガー症候群は、最近では濃淡のある症状の連続性に着目して「自閉スペクトラム症」と呼ばれることが多いのですが、基本的に脳の機能に何らかの異変が起きて「言葉の発達の遅れ」、自分の気持ちや感情をうまく伝えられない「コミュニケーションの障害」、相手の言葉の意図が読み取れない「対人関係・社会性の障害」、あるいは「パターン化した行動や特定のことに対するこだわり」といった症状が見られるのが特徴です。

Q:「ADHD」という障害も聞いたことがありますが、どのような特徴がありますか?

A:ADHDは、注意欠陥多動性障害や注意欠如・多動症とも言いますが、じっとしたり、落ち着いて行動することが苦手であったり、集中力を持続させたり、整理整頓することが得意でない、といった特徴が見られます。

Q:少し変わった行動のように思っても、それが特性だと知っていれば、接し方も変わってきそうですね。その他の発達障害にはどんな特徴がありますか?

A:「学習障害」は、知的発達に遅れはないのに、聞く、読む、書く、計算するなど特定の学習のみに困難が認められる状態をいいます。
「チック症」は、突発的に大きな声が出てしまう音声チックと、首を何度も振ったり、頻繁にまばたきをしたりするなどの運動チックの症状が、本人の意思とは関係なく出てしまうのが特徴です。
「吃音」は、一般に「どもる」と言われる話し方で、滑らかに話すことができない状態をいいます。音を繰り返したり、音が伸びたり、なかなか話し出せないといった様々な症状があります。

Q:コミュニケーションが苦手だと幼稚園や小学校などの集団生活では困難な場面が多いのではないですか?

A:そうなんです。発達障害のある子供が自分らしく成長するためには、まわりの方がその子の特性に早く気付き、理解し、本人に合った発達支援や教育などのサポートを受けられるようにすることが重要です。一人ひとりの特性を理解し、その子に適切なサポートがなされることで、不登校や引きこもりなどの二次障害を防ぐことにもつながります。

Q:もし、子供の気になる行動や反応に気づいたら、どう対応すればいいですか?相談できるところなどはあるのでしょうか?

A:「うちの子は発達障害なのだろうか」など、気になることがあるときは、お住まいの市町村の窓口や「発達障害者支援センター」にご相談ください。発達障害者支援センターは都道府県・指定都市が設置する専門の機関で、発達障害者の日常生活についての相談支援などを行っているほか、医療、保健、福祉、教育などの各関係機関との連携を図りながら、障害の特性や年齢層に合わせた支援を提供しています。各地域の発達障害者支援センターの連絡先は、国立障害者リハビリテーションセンターのウェブサイトに掲載しています。「発達障害者支援センター一覧」で検索してください。
ほかにも、「発達障害情報・支援センター」や「発達障害教育推進センター」でも、発達障害の人やその家族、支援者のための様々な情報を提供しています。

Q:発達障害のある人に接する際には、どんな点に配慮したらいいでしょうか? 

A:発達障害は、その人の生きづらさがわかりにくい障害です。また、一人ひとりその特性は異なり、生活環境との関係性の中でできること、苦手なことが変わってきます。ですから、一人ひとりの特徴に応じて、配慮したり支援したりしていくことが大事になります。

Q:その人に合わせた関わり方があるということですね。具体的にはどのような対応がありますか?

A:学校、職場などで発達障害のある人と接するときに配慮していただきたい基本的なポイントをいくつかご紹介します。
発達障害のある人は、言葉で言われるよりも、目で見て分かる情報のほうが理解しやすい人が多いといわれています。説明や指示をするときは、その人が理解している言葉で、写真や絵などを添えて説明すると良い場合があります。それと、あいまいな表現を理解するのが苦手です。抽象的な表現は避けて、短い文章で、順を追って、具体的に話すようにしてください。
また、うまくこなせなかったり、間違ってしまうことも少なくないですが、失敗を強く叱ったり責めたりすると、本人が混乱して余計に理解できなくなったり、ストレスとなり、不登校や引きこもりなどの悪影響につながることもあります。ですので、努力している点に着目してほめて、できなかったところはどうすればもっとよくなるかをできるだけ具体的に伝えてみてください。
発達障害のある人の中には、人混みや大きな音、光などの刺激を苦手とする人が多くいます。そうした刺激による不快感を大きくしないよう、配慮して安心できる環境を作ってあげると良いでしょう。

Q:最後に、毎年4月2日から8日は発達障害啓発週間ということですが、どんなことが行われるのでしょうか?

A:東京タワーなど全国各地のランドマークのブルーライトアップなどの活動が行われる予定です。また、世界自閉症啓発デー日本実行委員会公式ウェブサイトでは、啓発動画を掲載する予定です。「世界自閉症啓発デー」で検索してみてください。

(エンディング)

発達障害の特性は見た目ではわかりにくいため、理解されにくく、誤解や偏見が生じてしまうことがあります。発達障害の人たちが自分らしく、個々の能力を活かし、社会の中でより生き生きと暮らすことができるよう、私たち一人ひとりが正しく理解して、適切なサポートや温かく見守ることを心がけましょう。
発達障害についてもっと知りたい方は、厚生労働省ウェブサイト「みんなのメンタルヘルス総合サイト」でご案内しています。「みんなのメンタルヘルス 発達障害」で検索してみてください。


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