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Highlighting JAPAN

第8回日中韓サミット

2019年12月24日、成都において第8回日中韓サミットが開催されました。概要は、以下のとおりです。

日中韓協力の現状評価と将来の方向性について、日中韓3か国の間で、海洋プラスチックごみを含む共通の課題への対処、健康で活力ある高齢化社会への対応、スポーツ・文化・教育を含む人的交流の強化、3か国とそれ以外の国々との協力の促進等について意見の一致をみました。

朝鮮半島情勢について、3首脳は、関連安保理決議の確実な履行、そして、米朝プロセスのモメンタムを維持し続けていくことが、引き続き日中韓3か国の共通の立場であることを確認しました。また、拉致問題の早期解決に向けて、安倍総理から両首脳の支援と協力を求め、日本の立場に理解を得ました。

また、3首脳は、日中韓3か国は世界経済においてGDPや貿易・投資の面で大きな割合を占めており、これまでも、また今後も重要な役割を担っていること、更なる世界経済の発展には自由で公正な貿易・投資が重要であるとの点について意見の一致を見ました。また、RCEPについて現代的で、包括的な、質の高い、かつ互恵的な協定の実現に向け努力を続けることを確認しました。また、RCEPプラスとなる十分な付加価値を有する日中韓FTAを追求することで一致しました。

「自由で開かれたインド太平洋」について、安倍総理から、以下のとおり述べました。

日本は、法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋」を実現していく。この観点から、ASEANの中心性と一体性を尊重しながら、ASEANが発表した「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP:エーオーアイピー)」とのシナジーを追求していく。中韓両国にも、ASEANの中心性と一体性を尊重しつつ、AOIPと連携していくことを期待したい。

地球規模課題について、安倍総理から以下のとおり述べました。

日本で開催したG20大阪サミットやTICAD7において、気候変動、環境、エネルギー、防災、教育、保健等、地球規模課題への取組を議長として主導した。両国とも協力していきたい。

これを受けて、3首脳は気候変動や環境問題に積極的に取り組んでいく必要性を共有しました。