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G20ブエノスアイレス・サミット

2018年11月30日~12月1日、アルゼンチン・ブエノスアイレスにて開催されたG20ブエノスアイレス・サミットに安倍晋三内閣総理大臣が出席しました。

今般のG20ブエノスアイレス・サミットは、「公正で持続可能な開発のためのコンセンサスの構築」という主要テーマのもと、貿易関係の緊迫化や新興国経済の脆弱性等のリスクに直面する中で、いかにG20の結束を維持し、経済成長を強化していくか等、首脳間で率直な意見交換が行われ、成果文書としてブエノスアイレス首脳宣言が採択されました。

安倍総理は、「今後十年の世界における機会と課題(AI、ロボティクス等)」を扱うリトリート・セッション(G20及びスペインの首脳のみが参加)で、リードスピーカーとして首脳間の議論を牽引しました。発言では、新たなテクノロジーの進歩は高齢化や環境問題等の社会問題を解決する可能性を秘めており、全ての人がAIをはじめ新しいイノベーションを使いこなすリテラシーを身につけることが必要であることを訴えました。また、データの自由な流通を確保することにより、新たな価値やイノベーションが生まれるとして、来年のG20大阪サミットに向けて議論を継続し、新時代のルール作りを主導したい旨の決意を表明しました。

閉会セッションでは、今般のサミットの議長であるマクリ大統領から議長を引き継ぎ、安倍総理から、明年6月28~29日に大阪で開催されるG20サミットに向けた意気込みを発信しました。

その中で、G20は、世界経済をリードする国として、世界的な課題について話し、解決策を見いだす責任があること、明年6月の大阪サミットでは、自由貿易の推進やイノベーションを通じ、世界経済の成長を牽引し、経済成長と格差への対処の同時達成、SDGsを中心とした開発・地球規模課題への貢献を通じ、自由で開かれた、包摂的かつ持続可能な未来社会の実現を推進したい旨を述べました。

更に、アルゼンチンが優先課題の1つとして掲げた「開発のためのインフラ」を引き継ぎ、我が国が推進してきた質の高いインフラを通じ連結性を強化し、国際保健といった、世界経済の成長に不可欠な国際公共財の供給も推進していく、更に、エネルギー・環境分野では、環境保護と経済成長の二者択一ではなく、民間投資を積極的に呼び込み、環境と成長の好循環を作る発想が必要であり、気候変動問題や、海洋プラスチックごみ問題などの地球規模課題へのG20の貢献につき、建設的に議論したい旨を述べました。