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Highlighting JAPAN

第25回日EU定期首脳協議

  2018年7月17日,安倍晋三内閣総理大臣は,ドナルド・トゥスク欧州理事会議長及びジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長との間で第25回日EU定期首脳協議を行いました。定期首脳協議後には,日EU経済連携協定(EPA)及び戦略的パートナーシップ協定(SPA)の署名式,共同記者会見が行われました。

両首脳は,5年以上に及ぶ交渉を経て,日EU・EPA及びSPAに署名しました。
安倍総理は,両協定の署名は,日EU関係をより高い次元に引き上げる価値のある画期的なものであるとの認識を示した上で,EPAへの署名は,保護主義的な動きが世界で広がる中,日本とEUが自由貿易の旗手として,世界をリードしていくとの揺るぎない政治的意思を世界に鮮明に示すものであり,EPAを礎に,今後も日EUが自由貿易の旗手として,WTOを中心とする多角的自由貿易体制を堅持,発展させていきたい旨述べました。また,SPAの署名については,基本的価値を共有する日EUの協力関係を一層深め,ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を維持・拡大し,国際社会の平和と繁栄をリードしていく基礎となるものであるとの認識を示した上で,今後,同協定に基づき,幅広い分野での対話・協力を一層強化していきたい旨述べました。

これに対し,トゥスク議長から,欧州と日本は地理的には遠く離れているが,日EUが政治的にも経済的にも,これ程までに近づいたことはない旨の発言がありました。また,ユンカー委員長から,日EU・EPAは,公平性と価値を核とした協定であり,世界に対して範を示すものである旨の発言がありました。