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Highlighting JAPAN

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キッズ・コーナー

浦島太郎のお話(仮訳)

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昔々、あるところに浦島太郎という若い漁師がいました。ある日、太郎は子どもたちが浜で亀をいじめているのを見かけました。かわいそうに思い、逃がしてやるように子どもたちに言いましたが、子どもたちは亀をいじめるのをやめません。そこで太郎は亀を助け、海へ逃がしてやりました。

それから数日後のこと、その亀が太郎の前に再び現れました。亀は「この間は助けていただいて、ありがとうございました。おかげで命が助かりました」と太郎に声をかけました。そして「お礼に太郎さんを竜宮城へお連れしましょう。さあ、背中に乗ってください」と誘いました。太郎は竜宮城へ行ってみたいと思い、亀の背中にまたがりました。太郎と亀は海の底へ潜っていきました。

あっという間に太郎と亀は立派な門のある竜宮城に着きました。竜宮城(竜王の宮殿)には乙姫様がいて、歓待してくれました。太郎は鯛やヒラメの踊りを見ながら、たくさんのご馳走を食べて、楽しい時を過ごしました。

数日経つと、太郎はだんだん故郷の村やお母さんのことが恋しくなってきました。乙姫様に帰りたいと言うと、乙姫様はたいそう残念がっていましたが、「決して開けてはなりません」と厳しく言いながら、お土産として太郎に玉手箱をくれました。

太郎はカメに乗って浜に戻りました。しかし、戻ると浜辺はすっかり様変わりしていました。太郎の家はもうなく、お母さんもいませんでした。太郎が知っている人は誰もいなくなっていました。周りの人に浦島太郎を知っているかと聞くと、昔々海に潜っていなくなった人がいるという話を聞いたことがあると言われました。太郎は、自分が竜宮城に行ってからなんと300年も経ってしまったということを知りました。

もしかして玉手箱を開けたら元に戻るかもしれないと思い、太郎は開けてはいけないと言われていた玉手箱を開けてしまいました。すると中から白い煙が出てきました。そしてその白い煙を浴びた浦島太郎は、白髪白ひげのおじいさんになってしまいました。

浦島太郎伝説の玉手箱にちなんだ観光特急「指宿のたまて箱」

九州旅客鉄道(JR九州)は、九州の薩摩半島に伝わる浦島太郎伝説にちなんだ観光特急「指宿のたまて箱」を運行しています。車両の半分が白、もう半分が黒という大胆な配色の外観や、駅に到着してドアが開くと煙に見立てた霧を出す演出など、まさに走る「玉手箱」です。指宿には、海岸に湧いてくる温泉を利用して砂の中に体を埋めて入浴する、世界でも珍しい天然砂蒸し温泉もあります。ぜひ指宿のたまて箱に乗って鹿児島~指宿を旅してみませんか?

 

 



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