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Highlighting JAPAN

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グローバリゼーション

海外からの留学生と研究生に住居を提供

東京国際交流館(仮訳)



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2012年、137,756人の留学生が学部および大学院、専修学校等の学生として来日した。主な出身国は中国、韓国、台湾、ベトナムであるが、総数には世界のほとんどの国が含まれる。

彼らが日本に来て最初の課題は、手頃な料金で快適な住居を確保することである。

日本学生支援機構 (JASSO) が運営する東京国際交流館 (TIEC) は留学生に対し、国際文化交流の場である東京での生活の提供と、ボランティア団体の支援体制を整えている。TIECの本部は東京のお台場にあり、単身者、夫婦、家族向けの796の部屋と、会議、集会、展示、研修のための施設である「プラザ平成」からなる。

居住棟では、居住者向けに台所、風呂、寝室を備えた宿舎を提供している。共有施設としては、ラウンジ、音楽室、茶室、美術室がある。また、健康維持のための体育室やトレーニング室も備えている。さらに、家族帯同者あるいは夜の時間をリラックスして過ごしたい人向けに、レクリエーション室、調理実習室、プレイルームが用意されている。

「プラザ平成」は学術会議等の目的で使われる。ホールや会議室の多くには同時通訳、講演会、大規模行事が可能な設備がある。

TIECは、研究発表会、レセプションパーティー、国際交流フェスティバル等、多くの行事を主催しており、敷地内では学生に新鮮な食べ物を提供するための移動販売等も用意している。レジデント・アシスタントとして日本人の大学院生も入居しており、日本での生活に関する様々な問題に対して支援を行なう。

TIECの管理組織であるJASSOもまた、学部および大学院レベルでの日本への留学生および日本からの留学生の双方に対する奨学金制度など、海外留学生に対して様々な形での支援を行なっている。

JASSOには、日本における留学関連事項に関する情報が集積する。一方で海外留学を志す日本人学生も、JASSOの様々な支援制度による援助を受けることができる。2010年には10,200名の日本人学生の北米、アジア、欧州などへの留学を支援した。

外国人留学生インタビュー

アグート・ヒダヤットさん

私は、インドネシア財務省から派遣されて政策研究大学院大学政策研究センターで勉強している大学院生です。東京国際交流館で最も印象に残った点はその多様性です。世界中から来た人たちが勉強しているだけでなく、学生間の交流施設が整っています。JASSOは勉強するための安全で優れた環境と同様に、様々な行事を催す機会も用意してくれます。私は、非常に多くの人たちと体験を共有する機会を持てることに、大変感謝しています。

持続可能な社会の実現にむけて

持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議

世界の人々が将来の世代にわたって尊厳ある人生を送れるようにするためには,地球温暖化,資源・エネルギーの持続的利用,食料問題,防災,命と健康を守る保健環境といった持続可能な開発に対する地球規模の課題を認識するとともに,私たち一人ひとりが意識と行動を変革することが必要です。それを促すのがESD(持続可能な開発のための教育)です。

2014年11月、ユネスコと日本政府の共催で、「国連持続可能な開発のための教育の十年(2005-2014)」の最終年会合として、「持続可能な開発のための教育に関するユネスコ世界会議」が愛知県名古屋市と岡山市で開催されます。同会議では、持続可能性についていかに学ぶか、そして各々がどのようにしてより良い未来を築いていくかを明らかにするため、これまでの十年を振り返るとともに、2015年以降のESDの取組について議論します。



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