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Highlighting JAPAN

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特集一人一人が一人一人を幸せにする国際協力

LOVE FOR HAITI(仮訳)

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2011年1月12日、東京・渋谷のライブハウス「SHIBUYA-AX」では、ポップ、ロック、レゲエ等さまざまなジャンルのミュージシャン17組が出演するライブイベントが開かれていた。

若旦那さん、MINMIさん、キャンドルアーティストのCandle JUNEさんが主催するチャリティーライブ「LOVE FOR HAITI FINAL STAGE」だ。若旦那さんは、2010年1月13日(日本時間)に起こったハイチ大地震の被災者に対する支援を目的として、震災直後にMINMIさん、Candle JUNEさんとともにチャリティー企画「LOVE FOR HAITI」を立ち上げた。地震発生1カ月後の2月13日に阪神大震災の被災地でもある神戸市でライブイベントを開催、その後も、3月、4月と都内で続けてイベントを開催した。知人のアーティストらに参加を募っていくうち、出演者も次第に増えた。同時に、チャリティーオークションを主催し、被災者への支援を訴えてきた。イベントで集まった義援金は現地で活動するNGOを通じて寄付してきた。今回の「LOVE FOR HAITI FINAL STAGE」は、ハイチ大地震発生から1年が経過し、被災地への関心が薄れることを危惧したメンバーが、これまでの最大の規模で企画したものだ。

ステージにはCandle JUNEさんが手がけた巨大なローソクが15本並んだ。開演と同時にキャンドルの薄明かりの中で現在のハイチの様子がスライドで上映される。スライドが終わると、MINMIさんが「ハイチに愛を届けましょう」と叫んでライブがスタート。

若旦那さんはハイチの震災をきっかけに作った曲「いのち 〜桜の記憶〜」を披露。「遠い国のことを想って曲を作ったら、一番身近な人を大切にしなければいけないということに気付いた」というこの曲は、両親への感謝や命の大切さが歌われている。今回のライブをきっかけに配信限定シングルとして発売され、有線チャートで1位を記録。「LOVE FOR HAITI」の活動は今回のライブで終了の予定だったが、多くの人たちからの支援を受け、これからも続けることにしたという。

ライブに参加した20代の女性は「好きなアーティストが出演するので来ましたが、ハイチのことはいままで関心が無かったので驚きました。何かできることがあれば協力したい」と話し、会場に設置された募金箱に向かっていた。

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