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Highlighting JAPAN

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特集環境と都市の成長

都市を彩るLED(仮訳)

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2010年12月21日から29日にかけて、東京駅周辺を会場とする光の祭典「光都東京・LIGHTOPIA」が開催された。

今回で5年目を迎えるこのイベントには、毎年約200万人が訪れている。

今年、東京駅近くの和田倉噴水公園では、「地球・環境・平和」をテーマに、著名人や小学生がメッセージを描いた600個の円筒形の明かり絵が展示される「アンビエント・キャンドルパーク」が行われた。ローソクに照らされて浮かび上がる絵の数々が幻想的な雰囲気を醸し出す。

また、江戸時代に作られた皇居の堀の石垣には、白色のLEDを使い、白く美しい首飾りが連なったような光のインスタレーション「光流」が設置された。石垣の所々には、2010年10月に愛知で開催された第10回生物多様性締約国会議(COP10)にちなみ、象、鳥、魚など様々な生物を形どった光のタペストリーが輝く。

そして、東京駅の正面のビジネス街にある広場では、カーネーションやパンジーなど色とりどりの花と光が織りなす「フラワーファンタジア」が展示された。花畑に緑、赤、青のLEDが光り輝き、「きれい!」という声が訪れる人々の口から上がる。

光都東京・LIGHTOPIAでは、自然エネルギーで発電されたグリーン電力を利用している。今年は水力で発電されたグリーン電力を「グリーン電力証書」というかたちで2000kWh購入し、イベントで使用する全電力を賄った。また、光源の大部分をLEDにすることで、消費電力も抑えている。

「省電力化は毎年進んでいます。イベントの規模は、毎年ほとんど変わっていませんが、イベントの消費電力は、一昨年に比べると3分の1に減っています」と光都東京・LIGHTOPIAの広報担当者は言う。「冬の風物詩となっているライトアップイベントを、エコに楽しんでいただきたいと思っています」

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