August 2023
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オリーブの島の写真映えする道の駅
日本におけるオリーブ栽培発祥の地である、香川県小豆島(しょうどしま)。この島には、写真映えすると多くの人が訪れる人気の道の駅がある。担当者にお話を聞いた。
香川県・小豆島は瀬戸内海にある、約153キロ平方メートルの島で、日本におけるオリーブ栽培発祥の地としても知られている。ここに「道の駅 小豆島オリーブ公園」がある。スタッフの山本茜子(あかね)さんに、この道の駅の魅力を聞いた。「海を見下ろす丘に建つギリシャ風車が道の駅のシンボル。姉妹島提携を結ぶギリシャのミロス島との友好の証として建てられ、ヨーロッパ地中海のような景色だと、フォトスポットとして人気です」。また、実写版映画『魔女の宅急便』*の撮影で使われたセットが移設され、多くの映画ファンも訪れる。「映画にちなんで、無料で『ほうき』を貸し出しています。そのほうきにまたがって、ジャンプをしながら撮影すると "魔法のほうき"で空を飛んでいるような写真になります。映画の主人公が働いていたお店のセットもあり、写真映えする道の駅です」と語る。
日本でオリーブ栽培が始まったのは、1908年。当時の農商務省がアメリカからオリーブの苗木を輸入。温暖で雨が少ない気候が栽培に適していると、小豆島が栽培地として選ばれた。今はオリーブは香川県の県花・県木にまで指定され、県を象徴する存在となった。しかし、1965年以降、様々な理由でオリーブ農地が減少を始め、「島の活性化を図ってオリーブを守ろうという声があがり、もともとオリーブの試験栽培地だったこの場所を中心に、小豆島オリーブ公園として整備して1996年に道の駅として登録、今や、島外からも多くの人たちが訪れる観光施設の一つとなりました」と山本さん。
道の駅内にはオリーブ栽培の歴史を知ることができるオリーブ記念館、ハーブガーデン、宿泊施設などもあり、海外から訪れる人も増えているという。毎年10月〜12月のオリーブ収穫時期に行われる収穫祭では、オリーブにちなんだ様々なワークショップを開催。オリーブの実の収穫体験や、オリーブオイルを使った石けん作りなどを行っている。記念館の中にある物産館で手に入る人気のお土産を山本さんに聞いた。「小豆島産のオリーブオイルはもちろんですが、オリーブオイル配合のハンドクリームなどのオリーブを用いた化粧品は女性客を中心に人気です。また、オリーブソフトクリーム、オリーブサイダーなどもあります。」山本さんは続ける。「ほかにも、日本にあるこの島ならではの、オリーブラーメンや小豆島特産の醤油とオリーブオイルをブレンドした新しい調味料・オリーブ醤油もおすすめです。英語を話せるスタッフもいますので、海外の方も安心してショッピングを楽しんでいただけます。また、海を臨む温泉施設とレストランがある施設サン・オリーブもあります。世界中からのお客さんをお待ちしています」
* 1989年製作された、宮﨑駿監督のアニメ映画として世界的にもヒット。見習い魔女キキの成長物語。実写版は2014年に製作された。