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ご注意ください!
窓やベランダからの子どもの転落事故

令和3年(2021年)8月2日

ベランダに設置されたエアコンの室外機の上に登ろうとしている子供。母親がそれを見つけて慌てている。

新型コロナウイルスの影響もあり、部屋の換気で家の窓を開ける機会が増えています。でも、小さなお子さんがいるご家庭はご注意を。子どもが窓やベランダから転落する事故が毎年のように発生しています。中には命にかかわることもあります。どのような事例があり、どのようにすれば防げるのか対策を紹介します。

お心当たりありませんか?『子どもの転落事故』に気を付けて!

ここがポイント!

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どんな事故が起こっているの?

子どもの転落事故(※)は、一人で歩き始める1~2歳ごろから増え始め、3~4歳で最も多くなっています。3~4歳のころは、好奇心や自我が芽生え、興味本位で何でもしたがり、走ったり登ったり活発な動きができるようになりますが、まだ危険かどうかを判断することが難しく注意が必要です。

また、子どもが窓枠や出窓に座って遊んでいるときに網戸が外れて転落、ベランダで遊んでいるときに置いてあった物を足場にして手すりを乗り越えて転落、保護者が1階にいるときに子どもが2階から転落など、子どもだけで遊んでいるときに多く発生しています。

※一般的に「転落」事故と「墜落」事故の2つの表現がありますが、当記事では、墜落事故を含めて転落と表現しています。

グラフ:転落事故の年齢別・場所別比較
転落事故の年齢別・場所別比較のグラフ。1歳から5歳の子供の中では、3歳、4歳の事故が特に多い。全体的に窓からの転落が多いが、3歳、4歳ではベランダからの転落の割合が高くなっている。
窓やベランダからの転落事故における年齢別の救急搬送件数(n=66)
※東京消防庁管内で発生、平成28年から令和2年までの累計
東京都消防庁「救急搬送データ」
(出典:東京消防庁「住宅等の窓・ベランダから子どもが墜落する事故に注意」

こんな事故が発生しています

【事例1】 子どもだけで部屋にいて網戸に寄りかかる

子どもが窓枠に腰かけて網戸に寄りかかっていたら、網戸が外れて転落。窓は床から 60cm の高さで、窓枠まで10cm 程度の子どもが座れる奥行きがあった。子どもは、5m下のコンクリートに落ち、全身打撲。肝損傷の疑いで約2日間の入院。(7歳)

窓枠に座っていた子どもが網戸に寄りかかって、網戸が外れ、子どもの体が窓から落ちそうになっている。同じ部屋で本を読んでいた子どもがそれに気づいてびっくりしている。

【事例2】 足場になるものに登る

ソファによじ登り、窓から網戸を突き破って3m下の芝生に網戸ごと転落。病院での診察時は明らかな外傷は見られなかったものの、経過観察のため入院。(1歳)

窓のそばに置かれたソファに子供がよじ登り、網戸に手を置こうとしているイラスト。子供の体重で網戸が窓から外れ、落ちそうになっている。

【事例3】 保護者は別室。ベランダで足場になるものによじ登る

保護者が1階のキッチンで夕食の支度をしていたところ、庭で大きな音がして、子どもの泣き声が聞こえたため見に行くと、2階のベランダから転落した模様で泣いていた。ベランダには高さ90cmの柵があったが、床から50cmの位置に飾りがあり、足をかけて登ることができた。 全身打撲などの重症で、3日間の入院。(4歳)

ベランダをよじ登り、手すりの上に肩まで出ている子供。

【事例4】ベランダの手すりにつかまっていて、前のめりになって転落

家族を見送るために、子どもがベランダの手すりに鉄棒の前回りのときのようにつかまっていたところ、前のめりになって地上に転落。(5歳)

ベランダの手すりに鉄棒のようにつかまり、身を乗り出して父親と小学生の姉を見送る子ども。

【事例5】ベランダの室外機に登り、手すりを越えて転落

マンション2階の室内で遊んでいた子どもが、親が気づかないうちにベランダに出て転落。室外機のところにスリッパがあり、室外機によじ登った可能性あり。(2歳)

ベランダに一人で出て、室外機に登る子ども。

※参考:事例1~5は、消費者庁と独立行政法人国民生活センターの共同事業である「医療機関ネットワーク事業」に参画する医療機関から寄せられた事故情報

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子どもの転落事故を防ぐには?

普段の生活の中で、子どもから一瞬たりとも目を離さないというのは限界があります。窓やベランダからの転落事故を防ぐためには、事前にポイントを知り、子どもの見守りと合わせて事故が起きない環境を作ることが重要です。

窓やベランダ周辺の環境づくり

(1)ベランダには物を置かない

ベランダには極力物を置かない。使わなくなったおもちゃ、プランター、ひもで縛った新聞、段ボール、椅子などをベランダに置いていませんか。子どもは様々なものを踏み台にします。また、エアコンの室外機は、手すりから60cm以上離して設置しましょう。ベランダの奥行きが狭く、エアコンの室外機が足掛かりになりそうな場合は、子どもが1人でベランダに出られないようにする必要があります。

子供の転落を防ぐためのべランダの注意点。室外機は手すりから60cm以上離す、プランターや新聞紙、段ボール、椅子など足掛かりになるものを置かない。

(2)補助錠を付ける

子どもが勝手に窓や網戸を開けてベランダに出ないように、窓や網戸には子どもの手の届かない位置に補助錠を付けましょう。特に、網戸は小さい子どもの力でも簡単に開くので施錠を徹底しましょう。

子供が自分で鍵を開けてベランダに出ないよう、窓の上に補助錠を設置する

(3)室内の窓の近くに物を置かない

子どもは、ソファやベッドなどの家具を足場にして、室内の窓から転落する可能性があります。窓に近い場所にも、できるだけ物を置かないように部屋のレイアウトを工夫しましょう。

窓の傍に置いてあったソファを、窓のないほうに移動させている二人の男女

(4)窓、網戸、ベランダの手すりなどに劣化がないかを定期的に点検する

網戸が外れやすくなっていたり、網が剥がれそうになっていたりしないか定期的に点検しましょう。1歳の体重でも網戸に寄りかかると、外れて転落することがあります。

子どもの見守り・子どもの教育

(1)子どもだけを家に残して外出しない

「5分~10分ですぐ戻るから」と子どもを家に残して外出していませんか。子どもは、家に保護者がいないと気づくと不安になって家中を探し回ります。窓などの鍵を開けたり、ベランダから外の様子をのぞき込んだりするかもしれません。

(2)ベランダでは子どもだけで遊ばせない

ベランダが、子どもの遊び場になっていませんか。転落事故は、子どもがベランダで遊んでいるときに多く発生しています。

子どもは、外から聞こえてくる電車や車の音、家族や友達の声、犬の鳴き声などに反応し、音のするほうを見ようとしてベランダから身を乗り出して転落することがあります。ベランダでは子どもだけで遊ばせないようにしましょう。

(3)窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせない

出窓に座って遊んでいて、網戸が外れて転落する事例は小さなお子さんだけでなく、7歳以上の子どもでも発生しています。窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせないでください。

(取材協力:消費者庁 文責:政府広報オンライン)

 

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