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危険な暑さを事前に知らせるための「熱中症警戒アラート」を全国で運用しています!!

令和4年(2022年)7月8日

熱中症警戒アラート

高温多湿な日本の夏。特に気を付けたいのが熱中症。命にかかわる暑さになることもありますが、熱中症のリスクに影響を与える要素は、気温の高さだけではありません。湿度や地面などからの照り返しなど(=輻射熱)も関係しています。そこで、それらの要因を考慮した「暑さ指数(WBGT)」を指標に、危険な暑さが予想される場合に「熱中症警戒アラート」を全国で運用しています。このアラートを活用して、熱中症の予防に役立てましょう。

動画

「新しい生活様式」の中~熱中症予防5つの心得~【字幕付】
(3分00秒)

熱中症で亡くなる方が3年連続1,000人を超えています。特に注意して欲しいのが屋内にいる65歳以上の方。水分補給や暑い日は昼夜を問わずエアコンを使用するなど、熱中症予防のポイントをご紹介いたします。【字幕付】
ナレーション:貫地谷しほり

1熱中症警戒アラートとは?

令和2年夏に、暑さ指数(WBGT)に基づき、熱中症の危険性が極めて高いと予測される場合に、新たに暑さへの「気づき」を呼びかけ国民の熱中症予防行動を効果的に促す「熱中症警戒アラート(試行)」を関東甲信地方で先行的に実施しました。令和2年度に実施された「熱中症警戒アラート(試行)」の検証結果等を踏まえて、令和3年から全国で運用を始めております。

熱中症警戒アラートは、危険な暑さが予想される場合に、「暑さ」への気づきをうながし熱中症への警戒を呼びかけるものです。熱中症を引き起こす暑さは、気温だけが要因ではありません。湿度や、地面や建物からの輻射熱など周辺の熱環境とも深く関係しています。たとえば、同じ気温でも、湿度が高い場所のほうが、熱中症にかかりやすくなります。湿度が高いと、汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもりやすくなるためです。そこで、気温だけでなく、湿度や輻射熱を取り入れた指標を用いて、熱中症への注意喚起を行う試みが「熱中症警戒アラート」です。

「熱中症警戒アラート」のポスター
画像提供:環境省・気象庁

2暑さ指数(WBGT)とは?

暑さ指数(WBGT)は、熱中症の原因となりやすい「湿度」、「輻射熱(※)」、「気温」などの要素をもとに算出された指標で、特に湿度を重視します。
1954年にアメリカで熱中症を予防するために提案され、現在では国際的に利用されています。

※輻射熱:太陽熱で熱くなった地面や建物などから放射される熱など

この暑さ指数が28以上になると熱中症患者の発生率が増えるため厳重な警戒が必要です。外出時は炎天下を避け激しい運動を避けましょう。31以上になると危険な熱さとなります。
環境省では、全国840地点の暑さ指数の予測値と実況値を「環境省熱中症予防情報サイト」で提供し、PCやスマートフォン等で確認することができます。

また、暑さ指数に応じて、熱中症にならないための日常生活での注意事項と運動指針を同サイト上に掲載していますので、参考にしてください。

暑さ指数に応じた日常生活の注意事項

3熱中症警戒アラートは、いつ、どこで発表される?

アラートは、熱中症の危険性が極めて高くなる日の暑さに「気づく」ために、各都道府県内のどこかの地点で暑さ指数の予測値が33以上になった場合に、前日の17時頃及び当日の5時頃に対象都道府県等に対して発表されます。
気象庁と環境省のウェブサイトで発表されるほか、天気予報などと同じように、気象庁から報道機関や民間気象事業者、地方自治体に伝えられ、テレビやラジオ、各種天気予報サイト、防災無線等でアラートの情報を受け取ることができます。なお、このアラートは、本当に熱中症への警戒が必要な場合(暑さ指数33以上)に限って発表されると見込まれています。

熱中症警戒アラートの発表の流れ

4熱中症警戒アラートが発表されたときは?

熱中症警戒アラートが発表されたときは、次のような予防行動を積極的にとるようにしましょう。

●外での運動や活動を中止・延期する

  • 不要不急の外出はできるだけ避ける
  • エアコン等が設置されていない屋内や外での運動・活動等は、原則、中止や延期をする

炎天下での運動はやめる

●熱中症のリスクが高い人に声をかける

  • 熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がいをお持ちの方々は十分に注意を
  • 周囲の方からも積極的な声かけをする

冷房を入れ、こまめに水分補給をする

●「熱中症予防行動」を普段以上に実践する
環境省、厚生労働省が示している熱中症予防行動のポイントを心掛ける
(1)暑さを避けましょう
(2)適宜マスクを外しましょう
(3)こまめに水分補給しましょう
(4)日頃から健康管理をしましょう
(5)暑さに備えた体づくりをしましょう

暑さを避けるため、屋外では日傘を利用したり、木陰で休憩したりする

冷房時に換気をするときは、扇風機や換気扇も併用する

屋外では十分な距離をとって、適宜マスクを外す

※参考:
環境省・気象庁「熱中症警戒アラート全国運用中!」[PDF]
環境省・厚生労働省「熱中症予防×コロナ感染防止リーフレット」[PDF]

(取材協力:環境省 文責:政府広報オンライン)

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