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8月は北方領土返還運動全国強調月間!
考えよう 北方領土

令和4年(2022年)7月14日

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北海道の北東洋上に連なる歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島、国後(くなしり)島、択捉(えとろふ)島からなる「北方領土」は、我が国固有の領土です。しかし、ロシアによる不法占拠は今なお続いています。北方領土の一日も早い返還を実現し、この問題を解決するためには、私たち一人一人がこの問題への関心と理解を深め、返還に向けた強い意思を世代・地域を超えて共有することが大切です。

1北方領土問題って何?

北方領土は、北海道の北東洋上に連なる歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島、国後(くなしり)島、択捉(えとろふ)島の四島です。その総面積は、福岡県や千葉県の面積とほぼ同じ大きさで、択捉島と国後島は沖縄本島よりも大きく、日本で一番目、二番目に大きい島です。また、北海道根室市の納沙布岬(のさっぷみさき)から一番近い歯舞群島の一つである貝殻島までの距離は、わずか3.7kmです。
こんなにも間近にあり、とても大きな島である北方四島は、これまで一度も外国の領土になったことのない、我が国固有の領土です。終戦時には17,291人の日本人が住んでおり、漁業などが盛んに行われていました。

歯舞群島・納沙布岬からの様子(写真提供:根室海上保安部)
歯舞群島・納沙布岬からの様子(写真提供:根室海上保安部)

北方領土の面積と本土の面積の比較

北方領土の面積と本土の面積の比較

しかし第二次世界大戦末期の1945年8月9日、ソ連は当時まだ有効であった日ソ中立条約を無視して対日参戦し、満州や樺太、千島列島へ攻め込みました。そして、日本が降伏した後も攻撃を続け、8月28日から遅くとも9月5日までに北方四島を占領しました。島民の約半数は自ら脱出しましたが、島に残った島民も昭和22年から23年にかけて劣悪な環境の中、樺太経由の引き上げを余儀なくされました。
現在もなお、ロシアによる不法占拠は続いており、北方四島は日本の領土でありながら、日本人が一人も住んでいません。

2北方領土をめぐる取り決めはどうなっているの?

1855年2月7日、日魯通好条約が調印され、択捉島とウルップ島の間に国境が法的に確認されました。
1875年には樺太千島交換条約を結び、千島列島をロシアから譲り受けるかわりにロシアに対して樺太全島を譲渡しましたが、このとき、日本に譲渡されることとして列挙された千島列島の島名の中には、北方四島の名称は含まれておらず、当時から千島列島には北方四島が含まれていないことが分かります。
1905年には日露戦争の結果、ポーツマス条約が締結され、北緯50度以南の南樺太が日本に割譲されました。
第2次世界大戦後の1951年にはサンフランシスコ平和条約が署名され、日本は千島列島と北緯50度以南の南樺太を放棄しました。同条約にいう千島列島には北方四島は含まれていません。また、ソ連はこの条約の署名を拒否しているため、日本とロシアの間には「平和条約」が結ばれていません。

3これまでの外交交渉の経緯は?

北方領土問題は今日に至るまで日露関係の最大の懸案事項となっています。
1956年に日ソ共同宣言が署名され、ソ連との国交が回復しました。このときソ連は平和条約が締結された後、歯舞群島及び色丹島を日本に引き渡すことに同意しています。1991年の日ソ共同声明では、北方四島が、平和条約において解決されるべき領土問題の対象であることが確認されました。
また、ソ連崩壊後に誕生したロシアとの間でも、1993年に署名された東京宣言において、領土問題を四島の帰属の問題と位置づけるとともに、解決に向けた交渉指針が示されました。
2003年には日露行動計画が採択され、日ソ共同宣言、東京宣言を含むこれまでに達成された諸合意が、両国関係を完全に正常化することを目的とした交渉の基礎と認識し、交渉を加速することを確認しました。
2016年の山口における日露首脳会談では、北方四島において特別な制度の下で共同経済活動を行うための協議の開始に合意するとともに、 元島民の方々による墓参等のための手続きを改善することで一致しました。
2018年のシンガポールでの日露首脳会談では、安倍総理とプーチン大統領は、2016年の首脳会談以降、新しいアプローチの下での協力の積み重ねにより培われた信頼の上に、「1956年宣言を基礎として平和条約交渉を加速させる」ことで合意しました。
引き続き、政府としては、北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針の下、粘り強く外交交渉を進めています。

1991年の日ソ共同声明(写真提供:内閣府)
1991年の日ソ共同声明(写真提供:内閣府)

4一日も早い返還の実現に向けて私たちにできることは?

故郷の島を追われた元島民の方の平均年齢は86歳を超えています(令和4年6月末現在)。北方四島の一日も早い返還実現のためには、政府と国民が一丸となって取り組むことが重要です。 北方領土問題は、北海道だけの問題ではなく、また、元島民を始めとする関係者だけの問題でもありません。特に、次代を担う若い世代に関心と理解を持ってもらうことが大切です。そのため、北方対策本部ではSNSなどを活用した情報発信を行っています。私たちが想いを一つにして、北方領土返還を強く願うことが、今後の外交交渉を後押しする大きな力になります。

北方領土イメージキャラクター「エリカちゃん」と北方領土について学ぼう

北方領土の周辺海域で生息する海鳥「エトピリカ」をモデルにしたイメージキャラクター「エリカちゃん」とそのおともだちです。より多くの方々に北方領土問題のことを知ってもらうため、SNSや動画、パンフレット、ウェブサイト、イベントなど様々な啓発活動に登場しています。

北方領土イメージキャラクターたち
北方領土イメージキャラクターたち

(独)北方領土問題対策協会のホームページには、エリカちゃんが北方領土について分かりやすく説明する、様々なコンテンツが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。また、TwitterやFacebookでエリカちゃんやエリオくんが日々北方領土に関する情報発信をしています。

「北方領土の日」と「北方領土返還運動全国強調月間」

日魯通好条約が調印された2月7日にちなんで設定された「北方領土の日」には、毎年、東京で「北方領土返還要求全国大会」が開催されています。また、2月及び8月は「北方領土返還運動全国強調月間」として、講演会、パネル展、キャラバン活動など、全国各地で様々な行事が行われています。返還実現のために署名活動も行われており、これまでに約9,200万人(令和3年3月31日現在)の署名が寄せられています。
北方領土問題について関心と理解を深め、皆さんも北方領土返還に向けた取組に参加してみませんか。

北方領土返還要求署名コーナーの写真
(写真提供:内閣府)

(取材協力:内閣府北方対策本部 文責:政府広報オンライン)

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