喜多郡内子町(平成28年12月20日開催)
- 出席大臣等
- 中川経済産業大臣政務官

実施府省庁 |
経済産業省 |
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開催日時 |
平成28年12月20日(火)12:00~13:25 |
開催場所 |
内子まちの駅Nanze
(愛媛県喜多郡内子町) |
テーマ |
地域資源・観光資源を活用した地域の活性化・未来投資の促進について |
参加者数 |
17名 |
プログラム |
・中川経済産業大臣政務官挨拶
・参加者との意見交換 |
リンク先 |
・経済産業省ホームページ
・開催の様子(動画) |
車座ふるさとトークでの主なご意見
- 商店街は疲弊しているが、後継者が戻ってきており、商店街の活性化に向けて客が喜ぶような取組を行っている(「うちこ100円商店街」を開催した際には、3,000~4,000人の来場者があった)。
- 商店街は内子座と八日市・護国の町並みの間に立地しており、恵まれた環境にある。今年の「えひめいやしの南予博」をきっかけに観光客、特に外国人観光客が増えているので、観光を産業にするつもりで商店街としても取り組んでいきたい。
- 外国人観光客が増えており、着地型観光(注)に取り組んでいる(富裕層を特にターゲットとしている)。
- 外国人観光客の対応ができる人材が不足していること、内子町内を回るための交通手段が限られていることが問題である。
- 食事や通訳などの問題をクリアする必要があり、人づくりが課題である。施設は磨けば光るが、人は一朝一夕には育てられない。あの人に会いに行きたいと思ってもらえるような観光地を目指すべきである。
- うちこグリーンツーリズム協会では後継者が残ることができるように協会組織で活動している。南予はのんびりしたスローライフの地域であり、自分で何かをやろうと動く人は少ない。うちこグリーンツーリズム協会として誘客を図る支援をしている。
- 人の山離れが深刻化している。幼稚園・小学校・中学校・高等学校での林学が必要ではないか。山に入ることのできる簡単なフィールドを整備すれば観光にも活用できるのではないか。
- 内子町は木蝋で栄えた町である。町並み、木蝋産業を文化発信していくべきである。町の人にも関わってもらって町並みや木蝋産業を知ってもらい、親しんでもらえるようにしたい。
- 内子町に関する資料整理を行う中で知ることができた昔の町の姿などを、いかにして情報発信していくかが今後の課題である。
- 内子町の宿に泊まった時に出された地元の野菜を使った料理がとても美味しかった。チーズもとても美味しくて、野菜もチーズも道の駅「からり」で売っていると聞き、友達と訪れた。その経験を通して、食と観光は密接につながっていて、食を大事にすることが観光にとって重要と感じた。
- 農業は内子町の中心の産業であるが後継者が少ないので、そうした問題を解決することで、美味しい料理を観光客に振る舞っていくことができればいいと思う。
- 伝統工芸品である大洲和紙は半紙や障子などを中心に使われているが、今の生活様式に合わせた新しい商品を開発し、訴求しないといけない。国の助成金を活用して国内外の展示会などでPRしながら、愛媛の和紙産業を盛り上げようとしている。
- 道の駅「からり」の直売所では、登録いただいている400人の農家の方が生産された農作物、加工食品等のみを扱っており、内子の農業振興を一番の目標に取り組んでいる。直売所の他、レストラン、パン工房、ジェラート工房や地元野菜の加工場も立ち上げており、社員70名で大きな雇用を生み出せている。
- 内子町には何も特産品がないと言われていた。「そのようなことはない」と、東京から来たお客さんに味噌を1つ100円で売り出した。ところが、「こんなに安いのは東京では土産にならない」と言われ、それから竹の皮で包む等工夫しながら付加価値をつけて売り始めることにした。
- 蔵の一角で甘酒を無料で提供したところ、朝日新聞に紹介されたことがきっかけで、酢卵や最近はゆず商品などの特産品の開発している。
- 地域にはいい資源が無尽蔵に転がっているが、掘り起こす人や光をあてる人がいない。そのため人材育成にも力を入れていきたい。
- 地方創生は地域の方が主役であり、その方々の暮らしが豊かになっていくための政策なので、地元の声をきちんと拾って欲しい。行政と地域で意見が合わないこともあると思うが、地域の意見を汲み取って、双方の意見がうまく回っていく方法で、地域の方が置き去りにされない長期的な政策を国にはしていただきたい。
- 伊予銀行地域創生部は8月に新設された部署で1次産業、観光、創業支援などに取り組んでいる。10人ぐらいの所帯で人も十分ではないが、地域のアイデア、事業を銀行として支援ができたらと考えている。
(注)「着地型観光」=旅行者を受け入れる側の地域(着地)側が、その地域でおすすめの観光資源を基にした旅行商品や体験プログラムを企画・運営する形態。