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データを活用しよう! 子供・若者育成支援(文字で読む)

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

令和3年(2021年)11月28日放送

ラジオ番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」のロゴ

データを活用しよう! 子供・若者育成支援(文字で読む)

パーソナリティとゲスト
ゲスト
内閣府政策統括官(政策調整担当)付青少年企画担当参事官
御厩 祐司

子供や若者を取り巻く現状と課題をデータとして可視化することで、分かることがあります。今回は、「データを活用しよう! 子供・若者育成支援」というテーマで深掘りしました。

青木
足立さんは、最近の子供や若者を取り巻く問題は、どんなことがあると思いますか?
足立
SNSが主流になってきて、陰湿ないじめ問題が結構あるのではないかと思っています。
青木
ほかには、以前、番組でも取り上げましたが、貧困問題。日本の子供のおよそ7人に1人が、周りの子供と比べて貧困状態にある相対的貧困。スマートフォンも持っているし、洋服もきれいだから、気付きにくいという問題でしたね。このように、子供や若者を取り巻く問題は様々です。家庭や学校だけでなく、社会全体で解決していく必要があります。そこで、作成されたのが『子供・若者インデックスボード』です。
足立
『子供・若者インデックスボード』とは何ですか?
青木
直訳すると、「インデックス」は「指標」、ボードは「板」という意味です。『子供・若者インデックスボード』とは、子供や若者の現状と課題を指し示すデータを掲示板のように、一覧できる形にまとめたデータ集ということになります。
足立
つまり、『子供・若者インデックスボード』とは、健康診断の結果をまとめたシートのように、子供や若者の現状と課題が分かる資料ということでしょうか?
青木
はい。このデータをみんなで共有して、子供や若者の現状と課題を知り、健全な育成・支援につなげていくことが目的です。
足立
具体的にどんなデータが載っているんですか?
青木
内閣府のホームページに載っていますが、実際に見てみますと、例えば、児童虐待、ひきこもり、いじめ、不登校、自殺などに関するデータが、数年前の数値と比較されて掲載されています。あとは、日本の生徒の数学や科学の理解力・読解力のOECD加盟国中の順位。さらには、体力テストの結果、インターネットの利用時間、そして、完全失業率、非正規雇用者の比率、平均賃金、生涯賃金、フリーターの割合といった、就業に関するデータもあります。
足立
こうしたデータをどう役立てていくんですか?
青木
ここからはスペシャリストに伺っていきましょう。内閣府政策統括官付 青少年企画担当参事官の御厩祐司さんです。御厩さん、『子供・若者インデックスボード』には、シンプルで分かりやすいグラフがたくさん載っていますね。
御厩
グラフと言うと、そこから何が読み取れるのか、分かりにくいものも多いですよね。そのために、試験問題になったりしていますが、『子供・若者インデックスボード』は、意味するところが、一目で分かるように編集しました。
足立
たくさんあるグラフの中で、今、特に注目すべきグラフは何ですか?
御厩
例えば、「子供・若者の居場所」に関するグラフです。
青木
「居場所」というと、足立さんにとって“ほっとできる場所”“居心地のいい場所”はどこでしょうか?
足立
今は、一人暮らしをしているので、家自体が自分だけの空間になっています。青木さんが“ほっとできる場所”は、どこですか?
青木
家はもちろんですが、前に勤めていた職場がとても居心地が良かったです。
御厩
お二人とも、“ほっとできる場所”“居心地のよい場所”がちゃんとあるようですね。一方で、そうした居場所が、「どこにもない」とする子供や若者がたくさんいます。2016年度の調査では、その割合は3.8パーセントでした。しかし、2019年度の調査では、5.4パーセントに増えています。40人のクラスであれば、2人以上が「どこにも居場所がない」という計算になります。
青木
家の中でも、なかなか自分の居場所がないと感じている人がいるんですね。
足立
自分の部屋も、“ほっとできる場所”ではない人がいるんですね。
御厩
この調査では、“ほっとできる場所”“居心地のいい場所”の選択肢として、六つの場所を挙げています。「自分の部屋」「家庭」「学校」「地域」「職場」「インターネット空間」の6つですが、「自分の部屋」も含め、これらの全てが居場所になっていないとする子供と若者が、5.4パーセントもいるんです。
青木
この『子供・若者インデックスボード』には、データの出典も掲載されているので、出典を見ると、さらに詳しいことが分かります。「子供・若者の居場所」についての調査は内閣府が行ったもので、元の調査結果によると、「自分の部屋」が「居心地のよい場所だと思わない」「どちらかといえばそう思わない」と答えている子供と若者が、14.7パーセントいることも分かります。
足立
最近は、ほとんどの子供や若者がスマートフォンを使っているので、「インターネット空間」が“居心地のよい場所”になっている子はいないんですか?
御厩
確かに、「インターネット空間」は、「自分の部屋」、「家庭」の次に、居場所と感じる子供と若者が多いです。しかし、4割以上の子供と若者はそうではありません。また、「インターネット空間」を居場所と感じる子供と若者は、62.1パーセントから、56.6パーセントに減っています。先ほど挙げた6つの場所の中で、居場所と感じる割合の減り幅が、一番大きいのは、実は「インターネット空間」なのです。
足立
SNS上での人付き合いって、結構大変ですよね。「いいね」の数や、すぐに嫌なコメントを見てしまったりと、居心地が悪いと感じる子供や若者が増えているのかもしれないですね。
青木
このように『子供・若者インデックスボード』を活用すると、子供や若者を取り巻く様々な課題が浮き彫りになってきます。『子供・若者インデックスボード』というデータ集を基に、子供や若者の居場所について考えてきましたが、さらに、気になるデータを見付けました。“居場所の数と自己認識の関係”という項目を見ると、居場所が多い子供や若者ほど、前向きな気持ちになっていることが分かります。
御厩
これも、内閣府の調査結果をグラフにしたものです。「居場所の数」と「気持ちの前向きさ」には、はっきりと正の相関関係が見られます。例えば、居場所の数が0(ゼロ)の子供と若者で、「今の自分が好き」と答えた人は、10パーセントほどですが、居場所の数が6つの子供と若者だと、72パーセントと7倍も違うんです。
青木
“チャレンジ精神”も“将来への希望”も“社会に貢献したいと思う気持ち”も居場所が多いほど、その割合が高くなっています。
足立
気持ちが前向きな子供や若者ほど、自分がいる場所を“居心地のよい場所”に変えていける力を持っているのかもしれませんね。
御厩
ただ、子供や若者は周りの環境に影響されやすいので、我々大人が、家や学校、地域などを、子供や若者にとって、居心地のよい状態にしていくことの重要性には、変わりがないと思います。
青木
また“居場所の数”と、“困った時に支援を求める気持ち”にも相関関係が見られます。これが非常に心配な関係なんですよね。
御厩
普通は、居場所が少ない人ほど、支援を求める気持ちが強くなると思うでしょうが、実は、全く逆なんです。居場所が少ない人ほど困った時に、「誰かに相談したり、支援を受けたりしたいと思わない」という回答が多くなっています。
青木
本当に辛い時や絶望している時は、助けを求める気力も出てこなくなるのかもしれません。
足立
居場所がない人ほど、相談や支援が必要なはずなのに、こういう結果になっているのはすごく心配ですね。
御厩
我々としては、相談窓口を作って「何かあったら相談してね」と、待っているだけではなく、支援する側から手を差し伸べていく、そういう方の元へ出向いていくことが重要だと考えています。このようなアプローチを“アウトリーチ”と言いまして、政府としては、このようなアウトリーチ型の支援を充実させていくこととしています。
青木
実際に、データに当たってみると、様々な「気付き」がありますね。
足立
このようなデータに基づいて、どのように取り組めば良いかが気になるんですが、どうすれば良いのでしょうか?
御厩
政府では、今年4月に『子供・若者育成支援推進大綱』を決定しました。子供や若者をどのように育成支援していくのか、という方針や取組を定めていますが、この大綱の副題(サブタイトル)は、『全ての子供・若者が自らの居場所を得て、成長・活躍できる社会を目指して』としています。この大綱に基づき、自治体やNPOなど民間の方々とよく連携しながら、子供や若者の居場所を増やしていきます。さらに、家庭や学校、地域など子供や若者がいる場所を、「ほっとできる場所」「居心地のよい場所」に改善していけるよう、国民の皆様への啓発を行っていきます。
青木
私たちも、この現状を知るということが大事ですね。
御厩
政府では、未来を担う子供や若者のために、自分は何ができるのか考え、行動に移すきっかけとするため、毎年11月を『子供・若者育成支援推進強調月間』としています。コロナ禍で、子供や若者の状況が、一層心配になっている今だからこそ、内閣府のホームページにある『子供・若者インデックスボード』も活用しながら、子供・若者の育成支援について、ご家庭や学校、地域、職場などで、話し合ってみていただければと思っています。
足立
今日の話で、『子供・若者インデックスボード』を知ることができたので、このデータを活用して、子供や若者が住みやすい空間を作りたいと思いました。
青木
私が一番印象に残ったのは、居場所の話です。家や学校、地域を、子供そして若者にとって、「居心地のよい場所」にしていくこと、これによって、気持ちが前向きになることがグラフで分かりました。前向きな子供や若者が増えたら、社会はもっと元気になると思います。

次の放送

放送日
令和4年(2022年)6月26日(日曜日)
放送局によって日時が異なります。

本編

テーマ
土砂災害 その備えが命を救う
内容
『土砂災害』は、命や住宅など大切なモノを奪ってしまう恐ろしいものです。日本は地形的・気象的な条件から土砂災害が発生しやすい国であり、年平均1,450件の土砂災害が発生しています。番組では、降雨だけじゃない土砂災害の発生原因や、身を守るために知っておくべき3つのポイントを深掘り。山あいに住んでいないから関係ないと思っている、あなたの近所にも土砂災害発生の恐れがある『土砂災害警戒区域』があるかもしれません。
パーソナリティ
放送予定(※内容は変更になる場合があります)
「今こそ考えよう! 暮らしを支える税の世界」
令和4年(2022年)7月3日(日)
前回放送分の配信

令和4年(2022年)6月19日(日曜日)

本編
進化する学校給食の世界
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政府からのお知らせ
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