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メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和3年(2021年)1月31日・2月1日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

コロナ禍での健康二次被害を予防するために体を動かそう!(文字で読む)

ゲスト
  • スポーツ庁長官
    室伏 広治
柴田
今日は、2004年のアテネオリンピック・ハンマー投げの金メダリストで、スポーツ庁長官の室伏広治さんとお電話がつながっています。
柴田
まず、コロナ禍での健康二次被害について、どのようなことを指すのか教えてください。
室伏
今、コロナ禍で、外出を自粛されている方も多いと思います。外出を控えた結果、運動不足になったり、食生活が乱れたりするために起こる健康被害のことを、「健康二次被害」と呼んでいます。具体的には、体力の低下や生活習慣病の悪化など、いろいろな健康リスクが高まったり、体だけではなく、心の健康にも悪影響があったりします。高齢の方に関しては、認知機能が低下することも心配されています。
のり
いいことが一つもありませんね。
室伏
世代によって、健康二次被害も様々なので、これからご紹介します。
柴田
まず、コロナの影響でお子さんを外で遊ばせるのをためらっているご家庭もあるかと思いますが、そうした方は、どのようなことに注意したらよいのか教えてください。
室伏
本来、子どもの大事な成長期に、運動やスポーツ、体を動かすことをしない、いろいろな刺激がないと、心身の発育・発達に悪影響を及ぼすことが懸念されています。外で走ったり、ボールを投げたり、つまずいて転んだりという経験も、実は大事なことなんです。
柴田
コロナの時代で、せっかくの運動の機会が失われるのはもったいないですね。
室伏
コロナ禍で、お子さんが以前よりイライラしている、甘える、寝付きが悪いということがあるかもしれません。ここで、家でできるちょっとした遊びを紹介します。
柴田
どんな遊びでしょうか?
室伏
例えば、二人で2本の紐やタオルを、引っ張ったり緩めたりしながら、足を踏ん張り、床から片足が離れた方が負けというルールの「バランス崩し」です。ほかにも、お尻を床につけ、膝を軽く曲げて、手を床につかないようにして、体をクネクネさせながら前に進んで競争する「お尻歩き」などがあります。このような遊びも、一つのアイデアだと思います。
柴田
体幹が鍛えられそうですし、大人の方にも良いですね。
室伏
そうですね。お子さんには、遊びから体を動かす楽しさを伝えてあげてください。ちなみに、スポーツ庁の「運動あそび応援サイト」に、親子やグループで楽しめる、体を使った遊びなどを紹介しているサイトがありますので、是非ご覧ください。
柴田
続いて、テレワークで座っている時間が増えている社会人の方は、多いのではないでしょうか?コロナ以前から指摘されていたことですが、「日本人は座り過ぎ」と聞いたことがありますが、本当ですか?
室伏
シドニー大学などの研究調査によりますと、日本人は世界で最も長く1日平均7時間も座っているという結果が判明しました。長時間座り続けると、血液の流れや筋肉の代謝が悪くなります。それが積み重なると、心筋梗塞、脳血管の疾患、肥満、糖尿病、がん、認知症などを患う危険性が指摘されています。喫煙や飲酒に加えて、今、座り過ぎは健康に良くないと言われています。
のり
座り過ぎを防ぐには、どうしたらよいでしょうか?
室伏
30分に1回立ち上がって、足踏みしたり、ふくらはぎをストレッチしたりするような、軽い体操を積極的に行うと、そういった健康リスクを減らすことができると言われています。さらに、日常生活で、積極的に家事を行う、体操を行う、ヨガや筋力トレーニングの動画を見ながら、何らかの形で体を動かすことから、スタートしてはいかがでしょうか。
のり
運動不足解消にもつながりそうな話ですが、少し空いた時間に、ウォーキングするのは効果的でしょうか?
室伏
もちろんです。ジョギングや水泳、自転車と同じく、心肺機能や呼吸器に刺激を与える上では、ウォーキングも十分な有酸素運動となります。ウォーキングは、体や脳によい影響だけではなく、心身の健康につながるということが、運動生理学的にも実証されています。
柴田
それはうれしいですね。
室伏
ウォーキングは、ふくらはぎの筋肉も使います。少し踵を浮かすことを意識して、ふくらはぎに刺激を与えると、血液の循環が良くなり、疲労物質がたまりにくくなることも期待されています。今の歩数に、プラス10分歩く、1,000歩を目安に多く歩いてみるなど、毎日続けるのがよいです。
柴田
ほかにも、誰でもできる簡単な運動はありますか?
室伏
スポーツ庁の公式YouTubeチャンネルでも公開していますが、読み終わった新聞紙の見開き1枚だけを使ってできるエクササイズがあります。男性は新聞紙1枚で、女性は半分に切ってもよいです。
柴田
分かりました。のりさんは見開き1枚で、私は半分。
室伏
それを机や地面に一度置き、片手でつかんで空中に浮かしながら、片手でクシャクシャ丸めて、手の中に収めていきます。これは、ただ単にグーパーグーパーして握力を鍛えるよりも、様々な筋肉を使います。指を開いたり閉じたり、片方は親指と人差し指でつかみながら、ほかの指で動かしたり、複雑な動きをしているので、腕がパンパンになります。
のり
これはパンパンどころの騒ぎじゃない。
室伏
それを両手で4、5セットやると、男性アスリートでも腕がパンパンです。これ実は、私が現役時代に考えてやっていたんです。そんなに重いバーベルを持たなくても、十分に鍛えられるやり方ですよ。
柴田
続いて、今、特に高齢の方などに、人との接触を避けて外出自粛しているという方が多いと思いますが、高齢の方の外出自粛による健康二次被害については、いかがですか?
室伏
これも大変深刻な問題で、健康な高齢の方が、外出せずに家の中でほとんど動かない状態が2週間続くと、脚の筋肉量が3.7パーセント減少したという報告もあります。3.7パーセントというのは、3.7年分の老化に相当すると言われています。
のり
それは深刻ですね。
室伏
高齢の方の外出自粛は、筋肉量が減り、筋力も落ちますので、歩行速度も落ちてきます。これらが、認知機能の低下、転倒、骨折、寝た切り、持病の悪化、認知症の発症につながります。
柴田
ご家族やご近所からの声掛けも必要ですね。
室伏
高齢の方のご家族や地域で見守りをする方は、近所への散歩など、体を動かすことを是非勧めてください。直接会えない場合は、パソコンやスマートフォンを活用して、テレビ電話など、動画通信でつながりを持ち、相手をケアしてあげることが大事ではないでしょうか。
のり
私も健康に過ごすために、体を動かすことを意識してみたいと思います。
室伏
また、今の季節は室内と室外の温度差が激しいです。外で運動する際は、温度の急激な変化による脳卒中、心筋梗塞などが引き起こされるヒートショックに十分に気を付けてください。マフラーで首元を暖める、早朝は寒いので、少し日が照っている時を狙うなど、できるだけ暖かくして運動に取り組んでください。

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