メディア別の政府広報

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

ラジオ番組

令和2年(2020年)7月19日・7月20日放送

柴田阿弥とオテンキのりのジャパン5.0

今年の夏の新たな暑さ対策(文字で読む)

ゲスト
  • 環境省
    環境安全課長
    太田 志津子
柴田
今日のゲストは、環境省 環境安全課長の太田志津子さんです。よろしくお願いします。
柴田
蒸し暑い日が続いていますが、マスクをつけていると暑さが余計に厳しく感じますね。
太田
私もそう思います。ただでさえ、日本の夏はこの100年で平均気温がおよそ1.1℃上昇しているなか、今年の夏は、熱中症の予防行動に加え、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、「新しい生活様式」を心掛けないといけません。
のり
僕は暑さを避けて、こまめな水分補給を意識しています。
太田
皆様の命を守ることにつながりますので、引き続きお願いします。
のり
マスクも忘れずにつけているんですけど、周りに人がいなければ、取ってもいいでしょうか?
太田
はい、気温や湿度の高い中でマスクをつけるのは要注意です。屋外で人と2メートル以上の十分な距離を確保できる場合はマスクを取っても構いません。
のり
マスクは取ってもいいんですね。
太田
また、マスクをつけている時は、負荷のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分に保った上で、適宜マスクを取って休憩してください。
のり
気温や湿度の高い中でマスクをつけるときは周りの状況を見て調整するということですね。
太田
はい。特にご高齢の方、お子さん、障害のある方は、熱中症になりやすいので十分に注意してください。3密を避けながら、周囲の方からも積極的な声掛けをお願いします。
柴田
さらに熱中症に関しては、今月1日から先行して実施されている新しいシステムがあるそうですね?
太田
全国展開に先駆けて関東甲信の1都8県で試行を始めた「熱中症警戒アラート」です。気象庁で出している「高温注意情報」は、具体的な対策行動を併せて示すわけではないため、活用しにくいという声がありました。一方、環境省で出している「暑さ指数(WBGT)」も、国民の皆様からの認知度が低く、活用が進まない状況でした。
太田
そこで、環境省と気象庁がタッグを組み、「熱中症警戒アラート」という熱中症を防ぐための適切な情報をタイムリーにお伝えするシステムをスタートしました。
のり
いつ、その熱中症警戒アラートを出すのでしょうか?
太田
東京都の場合、「暑さ指数」が33℃以上となることが予想された場合に、前日の夕方と当日の朝にアラートを出します。この基準で東京の過去5年間の傾向をみると、平均で年間7回のアラートが出されることになります。このアラートは、報道機関、自治体、気象事業者などに対し、「外出はなるべく避け、室内をエアコン等で涼しい環境にして過ごしてください」といった行動例も、併せて配信します。
柴田
行動例もあるというのは、わかりやすいですね。ところで、先ほどあった「暑さ指数」とは何ですか?
太田
「暑さ指数」とは、単純に気温だけではなく、湿度や日差しの違いも考慮して算出する、“熱中症の危険度”を示す指数で、少し紛らわしいかもしれませんが、単位は気温と同じ“℃”で表します。暑さ指数は、目安として31℃以上が“危険”、28℃から31℃が“厳重警戒”、25℃から28℃が“警戒”となっています。
柴田
暑さ指数が31℃以上って、どれくらい危険なのですか?
太田
暑さ指数が31℃以上になると、特別な場合以外は、運動は中止した方がよいです。ご高齢の方なら、安静にしていても危険な状態になり得ますので、涼しい室内で過ごすことが大事です。また、暑さ指数が25℃を超えたら、どなたでも、外での運動や作業の際に定期的に十分な休憩をとるなど、注意を払うようにしてください。
太田
ニュースなどで意識しやすい最高気温だけではなく、これからは暑さ指数を参考にすることで、より的確な熱中症予防にお役立てください。
柴田
毎年、命をおびやかすような暑さになりますからね。
太田
ちなみに暑さ指数は、労働環境や運動環境の指針として有効であることが認められ、ISO(国際標準化機構)で国際的に規格化されています。
のり
暑さ指数の情報を知りたいときは、どうすればいいですか?
太田
全国の代表的な地点の暑さ指数は、環境省の「熱中症予防情報サイト」でご覧いただけます。また、暑さ指数の情報を無料で受け取れるメールサービスがあるので、是非ご利用ください。全国840地点から、最大5地点を選ぶことができるほか、暑さ指数のレベルや配信時間などを設定できます。
柴田
複数地点を選べるということは、今、住んでいるところやレジャーで出かける予定のところ、両親が住んでいるところなどの情報を受け取れるわけですね。
太田
サイトは「環境省 熱中症予防」で検索してください。パソコンのほか、スマートフォンや携帯電話でも見ることができます。
柴田
暑さ指数のメールサービスの登録は、「環境省 熱中症予防」で検索ですね。熱中症警戒アラートの話に戻りますが、今のところ、関東甲信の1都8県での試行とのことですが、全国で本格的に運用が始まるのはいつからですか?
太田
来年、令和3年度からを予定しています。
柴田
熱中症警戒アラートで、私たちの暮らしをどのように変えていきたいとお考えですか?
太田
わかりやすい指標や行動例をお示しすることで、熱中症の危険性を自分事として「気付いて」いただき、これまで以上に具体的な予防行動に活かしていただければと思っております。
柴田
わかりました。最後に、太田さんから、今日のテーマでお伝えしたいことはありますか?
太田
はい。熱中症は、死に至る可能性もある病気ですが、しっかり対策をすれば、予防できるものです。一人ひとりが気をつけるだけでなく、ご家族や周囲の方へも気を配っていただくなど、社会全体で一緒に予防に取り組んでいきましょう。特にこの夏は、「新しい生活様式」を意識しながら、「熱中症警戒アラート」もご活用いただき、暑い夏を乗り切りましょう。

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