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トラックナンバー5(HTML版)

内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。

音声広報CD「明日への声」 vol.80(令和3年(2021年)7月発行)

トラックナンバー5

(タイトル:女性)

「農福連携」で農業の未来と障害者の活躍を応援します!

(イントロダクション:女性)

皆さんは農福連携という言葉を聞いたことはありますか?今、農業分野と福祉分野のそれぞれが抱える課題を解決する新たな取組として注目を集めています。まだ耳馴染みのない農福連携ですが、どのような取組で、どのようなメリットがあるのか、実際の取組とともにご紹介します。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q:農福連携という言葉を初めて聞きました。どのような取組なのですか?

A:農福連携とは、障害者が農業分野での活躍を通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です。また、障害者の就労の場や生きがいを創出するだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながると期待されています。すでに全国で多くの取組が推進されており、農林水産省を中心に関係省庁等で連携しながら支援を行っています。

Q:なぜ、農業と福祉が結びついたのでしょうか?

A:農業と福祉はそれぞれ課題を抱えています。農業では高齢化が進んだり、後継者がいなかったりして、働き手が不足しています。一方、福祉分野では障害者の働く場が全く足りていません。働きたくても働く場がない、そんな障害者は、全国で200万人いるとも言われています。そこで、働き手を求める農業分野と働く場を求める障害者、このマッチングが進められているんです。

Q:農福連携が進んでいくと、どのようなメリットがありますか?

A:近年、多くの障害福祉サービス事業者が農福連携に取り組んでいますが、農林水産省の調査では、その約(およそ)8割が「利用者に体力がついて長い時間働けるようになった」、約(およそ)6割が「利用者の表情が明るくなった」と回答し、障害者の心身によい影響を与えたことが分かっています。一方、農福連携に取り組んでいる農業経営体では、約(およそ)8割が「障害者を受け入れて貴重な人材となった」「5年前と比較して年間売り上げが増加した」と回答し、労働力の確保や売上増加など、農業を経営する側にとってもメリットが大きいことが分かりました。

Q:農業と福祉の双方に、良い効果をもたらしているんですね。

A:そうなんです。それに、障害者が農業の担い手として活躍し、農業労働力の確保につながることで、荒廃農地の再生も可能になると考えられています。さらに、農業を通じて障害者が地域で生活を営むことで、地域コミュニティの活性化にもつながり、農業だけでなく地域全体の発展にも繋がるという大きなメリットが期待されています。

Q:農福連携は、農業と福祉の連携というだけではなくて、今後の日本の農業の維持、発展や地方創生にとっても大きな可能性がある取組なんですね。では、実際どのように取り組まれているのか、紹介していただけますか?

A:農福連携は、農業経営体が障害者を雇用するケース、障害者就労施設が農業に参入するケースなど、様々な形で取組が進められています。まず、農業経営体が障害者を雇用している事例を紹介します。静岡県にある京丸園では、毎年障害者を新規雇用していて、100名いる従業員のうち約(およそ)4分の1を知的・身体障害者が占めています。かつては熟練農業者のみが行えるとされていた難度の高い作業について、障害特性に対応した作業の細分化や作業方法の工夫により、多くの障害者が作業できるようになりました。障害者の視点から農作業の体制を整備することで、作業の効率化が進み、生産性が向上し、売り上げも増加しているそうです。

Q:障害者を受け入れることが、農業経営にプラスになっていますね。障害者就労施設が農業に参入しているケースではどうでしょうか。

A:北海道の「九神ファームめむろ」では、20名の知的・精神障害者がジャガイモなどの植え付けから収穫までの一連の農作業と野菜の加工処理に携わっています。出資企業である惣菜店が、一次加工したジャガイモをすべて買い取ることで安定した収益を確保していて、こちらの施設の平均賃金は、北海道平均の約(およそ)1.6倍と高水準です。利用者は、働くことや安定的な賃金を得ることを通じて成長して、役場、JA、食品販売店などでの一般就労に移行する人もたくさんいます。

Q:農業に参画することで、障害者のキャリアアップにも繋がっているんですね。

A:他にも、企業が障害者を雇用して農業に参入したケースや、農協が農家と障害福祉サービス事業所の間に入りマッチングを行う中間支援を行っているケースなど、様々な取組があり、農福連携は確実に広がりを見せています。

Q:いろいろな方が暮らしやすい社会になるために、もっと農福連携が広まっていくと良いですね。

(エンディング:女性)

農福連携は、農業分野における障害者の活躍を応援するとともに、日本の農業を守ることで安心安全な食料を供給すること、障害者の社会参加によって地域コミュニティを活性化させるなど、持続可能な環境や社会づくりを支える取組です。今後の農福連携の推進にもぜひご注目ください。
また、農福連携のあらゆる情報を集約したポータルサイト「ノウフクWEB」では、農福連携に関する相談窓口の紹介をしています。さらに、障害者の雇用を始め、農福連携に取り組もうとする農業者向けの支援の情報も掲載しています。農林水産省の補助事業で、作業手順のマニュアルの作成や、新たな施設の整備などを支援しているので、是非活用してください。ポータルサイト内のノウフクオンラインショップでは農福連携の取組で作られた商品を購入できますよ。
【ノウフクWEB】で検索してください。


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