音声広報CD「明日への声」トラックナンバー5(HTML版)|令和3年(2021年)6月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.79(令和3年(2021年)6月発行)

トラックナンバー5

(タイトル:女性)

子どもの人権を守ろう!
~知っていますか?「子どもの人権110番」~

(イントロダクション:女性)

子どもにも大人と同じように一人の人間としての人権があります。しかし、いじめや体罰、虐待、児童ポルノなど、子どもが被害者となる痛ましい事案が後を絶ちません。そうした子どもをめぐる人権問題は、家庭内や学校など周囲の大人の目につきにくいところで起こっていることが多く、被害者である子ども自身も、誰にどう相談してよいか分からないという場合が少なくありません。法務省の人権擁護機関では子どもたちの人権を守るための相談活動の一環として、無料の電話相談窓口「子どもの人権110番」を設置しているほか、メールや手紙による相談も受け付けています。こうした相談活動が実際にどのように行われているのかをご紹介します。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q.「子どもの人権110番」って、何ですか?

A.学校でのいじめや親からの虐待などに悩んでいる子どもたちが発信するSOSを、いち早くキャッチし、解決へと導くための相談を受け付ける専用電話窓口です。
相談料、通話料は無料で、相談内容の秘密は絶対に守ります。

Q.高校生や大学生も相談できますか?

A.はい。高校生や大学生からの相談も受け付けています。また、子ども本人からだけでなく、友人や保護者の方からの相談もたくさんあります。まわりの方々も「子どもの人権を侵害しているのでは?」と感じることがあれば、ためらわずに相談して下さい。

Q.悩みを抱えた子どもや、それに気づいた人にも電話してきてほしいということですね。相談すると、どのような対応をしてくれるのですか?

A.「子どもの人権110番」に電話をすると、法務局の職員や人権擁護委員がお話を聞いて、解決に向けて一緒に考えます。どうしたらよいかアドバイスをしたり、必要に応じて事実関係の調査や人権を侵害した相手との関係を調整し改善を求めたりするなど、相談の内容に応じた対応を行います。

Q.具体的な事例を教えていただけますか?

A.令和2年には、「子どもの人権110番」に15,000件以上の相談が寄せられました。
その中で、母親から暴力や虐待を受けているという子どもからの相談がありました。法務局は その子どもから事情を詳しく聞き取り、虐待を受けている疑いがあることが認められたため、すぐに被害を受けている子どもが在籍する学校に対して情報提供を行い、その日のうちにその子どもに対する見守り体制がとられました。
ほかにも、「子どもが学校でいじめを受けているが、学校側は何もしてくれない」という保護者からの相談に対して、法務局の職員が直ちに保護者と学校側との話し合いを仲介したところ、誤解が解けて良好な関係が築かれるに至り、いじめも解消された例もありました。

Q.すぐに解決に向けて動いてくれるのは心強いですね!
法務局の職員と一緒に相談に対応してくれる人権擁護委員とは、どのような方なのですか?

A.人権擁護委員は、法務大臣から委嘱された民間の方々で、様々な経歴の方がいます。現在、全国の各市区町村に約(およそ)14,000人が配置され、地域の皆さんから人権相談を受け、問題解決のお手伝いをしています。また、人権について関心を持ってもらえるよう、地域に根ざした人権啓発活動も行っています。

Q.私たちの住む街にもいらっしゃる身近で頼れる存在なんですね。ところで、毎年夏には「全国一斉『子どもの人権110番』強化週間」が実施されるそうですが、この期間中は、どんなことが強化されるのですか?

A.今年は8月27日(金)から9月2日(木)の7日間が、全国一斉の強化週間です。
子供たちが最も不安になるのが夏休み明けなので、この時期に相談できる時間帯を広げています。通常の電話相談は、平日の午前8時30分から午後5時15分までの受付ですが、強化週間の時期には午後7時まで延長します。また、期間中は、土曜日・日曜日も午前10時から午後5時まで相談することができます。

Q.受付時間が延びると相談しやすくなりますね。相談窓口は電話だけですか?

A.電話のほかにもインターネット相談窓口「SOS-eメール」があります。

Q.メールで相談できるのは便利ですね。電話よりも相談しやすいと感じる子どももいると思います。

A.そうですね。でもお返事には数日かかるので、急いでいるときは「子どもの人権110番」に電話してください。
また、法務省の人権擁護機関では、毎年、全国の小・中学校の児童・生徒に「子どもの人権SOSミニレター」を配布しています。ミニレターは、料金受取人払の便箋兼封筒となっており、学校の先生や保護者にも相談できない悩みや相談ごとを書いてポストに入れると、法務局の職員や人権擁護委員から、手紙か電話のうち希望する連絡方法で必ず返事が届きます。

Q.子どもたちも相談するのには勇気が要ると思いますが、ひとりで悩まずにぜひ相談してほしいですね。

(エンディング:女性)

近年は、核家族化や地域のつながりの希薄化が進み、子育て家庭が孤立しがちになるなど、社会のさまざまな面において子どもを取りまく環境が大きく変化しています。また、長期化したコロナ禍の影響による家庭の密室化や、インターネットの普及によるネットの掲示板やSNS上でのいじめなど、子どもをめぐる人権問題は一層見えにくくなっています。一人で悩まず、相談窓口に相談してください。また、被害にあっている子どもの周りの人たちも、この相談窓口を活用していただきたいと願っています。
電話でのご相談は、「子どもの人権110番」フリーダイヤル0120-007-110へどうぞ。
受付時間は、平日午前8時30分から午後5時15分までです。
また、インターネットでのご相談は、「SOS-eメール」へどうぞ。
「子どもの人権 メール」で検索して下さい。

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