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メディア別の政府広報
内閣府大臣官房政府広報室が企画・制作した各種広報をメディア別に紹介しています。音声広報CD「明日への声」
vol68(令和元年(2019年)7月発行)
トラックナンバー4
(タイトル)
地域の歴史や文化をストーリーで体感しよう。「日本遺産」を巡る旅。
(本文)
日本各地には、それぞれの地域特有の歴史や文化があり、それらが互いに影響しあうことで我が国の豊かで多様な文化を形成してきました。
文化庁では、こうした地域の魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を物語るストーリーを「日本遺産」として認定するとともに、ストーリーを語る上で不可欠な有形・無形の文化財群をパッケージ化して整備・活用し、国内外へ発信することで地域の活性化・観光振興を図っています。2019年5月現在で計83件の「日本遺産」が誕生しましたが、2020年までに100件程度の認定を目指しています。
さて、「日本遺産」には2つのタイプがあります。ひとつは単一の市町村内でストーリーが完結する「地域型」です。
「地域型」の例としては、富山県高岡市の「加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡」があります。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「金屋町重要伝統的建造物群保存地区」では、鋳物の一大生産地であった往時の雰囲気が今も感じられます。また、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「高岡御車山祭の御車山行事」のお囃子や車輪の軋む音から、高岡町民文化の息遣いを感じることができます。
もうひとつのタイプは、複数の市町村にまたがってストーリーが展開する「シリアル型」です。「シリアル型」の例としては、「きっと恋する六古窯」があります。こちらは、「日本六古窯」と呼ばれる瀬戸、越前、常滑、設楽、丹波、備前の、6つの陶磁器の産地を繋ぐストーリーです。古くからの陶磁器の技術を伝える各産地では、産業を反映した独特の町並みが作られました。例えば瀬戸では「窯垣」という、窯道具を積み上げて作った石垣があります。また、各産地で行われる陶器市でお気に入りの一品を探してもいいですし、陶芸体験を楽しむこともできます。
今回ご紹介した事例は「日本遺産」のほんの一例です。日本遺産ポータルサイトでは各地にある日本遺産を紹介しています。「日本遺産」で検索してみてください。知らない町、名前は知っていたけれど歴史や文化は知らなかった町、そういった各地の日本遺産を訪れ、その魅力をストーリーと共に体感してください。
日本遺産に関するお問合せは
文化庁文化資源活用課
電話 代表番号 03-5253-4111(内線4760)へどうぞ。
バックナンバー
音声広報CD「明日への声」のバックナンバーへリンクしています。
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