音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4 vol.95(令和6年(2024年)1月発行)

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(イントロダクション:女性ナレーター)

資産形成のために、より高い利回りが期待できる株式や投資信託への投資が注目されています。そのような投資による資産形成を助けるために、少額投資非課税制度「NISA」が設けられています。2024年からNISAの抜本的拡充・恒久化が図られ、新しいNISAが導入されました。

(本文:Q.女性ナレーター/A.男性ナレーター)

Q1:周りでもNISAを利用している人が増えています。NISAとはどのような制度でしょうか?

A1:「NISA」とは少額投資非課税制度のことで、家計の安定的な資産形成を支援するために、2014年にスタートしました。年間投資枠の範囲内の株式や投資信託を対象に、その売却益や配当金などの運用益を非課税にすることができます。NISAを利用するためには、証券会社や銀行などの金融機関で専用の「NISA口座」を開設する必要があります。

Q2:利用するに当たり、専用の口座を開設する必要があるのですね。その時の注意点を教えてください。

A2:開設できる口座は1人につき1口座のため、複数の金融機関で口座開設することはできません。年間の投資枠を使いきらなかった場合でも、残った投資枠を翌年へ繰り越すこともできません。また、NISA口座を開設する前に特定口座や一般口座等、課税口座で既に保有していた金融商品を移管することはできません。さらに、NISA口座で生じた売買による損失は、課税口座との損益通算も損失の繰越控除も行うことができません。

Q3:2024年から新しいNISAが導入されたとのことですが、ポイントを教えてください。

A3:新しい制度では、非課税保有期間が無期限となり、制度が恒久化されました。また、年間投資枠が拡大され、年間120万円の「つみたて投資枠」と年間240万円「成長投資枠」の併用が可能となり、使い勝手の良い制度となりました。さらに、合計1,800万円までの非課税保有限度額が設定され、途中で売却した際は、非課税枠を翌年以降に再利用することも可能となりました。

Q4:年間投資枠が拡大されたのですね。投資をする上での心がまえを教えてください。

A4:主に4つの心がまえが必要です。1つ目は自分のライフプランを踏まえ、投資の目的を考えることです。結婚や住宅購入、子育てや教育、老後といった人生設計において、必要となる資金をシミュレーションしておき、投資の目的や計画を事前に考えておくと良いでしょう。

Q5:まずは投資の目的を考えるということですね。2つ目の心がまえは何でしょうか?

A5:金融商品を選ぶ際には、安全性、流動性、収益性の3つの観点を基準にしましょう。基本的に、これら全てが優れている商品は存在しません。金融商品それぞれの長所・短所について正しく理解しておくことが大切です。自分が許容できるリスクの度合を確認し、目的に応じた無理のない投資を検討しましょう。

Q6:3つの観点を基準に商品の特徴をしっかり理解する必要がありますね。3つ目の心がまえは何でしょうか?

A6:投資手法を工夫し、なるべくリスクを抑えた投資をしましょう。投資には元本割れのおそれがありますが、長期・積立・分散投資を行うことでリスクを減らす効果が期待できます。投資期間が長いほど、運用して得られた利益が更に増えていく「複利」の効果があり、安定した収益が期待できます。また、一度に多額の投資を行うのではなく、「あらかじめ決まった金額」を「続けて」投資する「積立投資」も有効な手段ですし、投資する「地域」や「資産・銘柄」等を分散してリスクを減らす「分散投資」も重要です。

Q7:長期・積立・分散投資ですね。4つめの心がまえは何でしょうか?

A7:投資や金融商品に関する正しい知識を習得するようにしましょう。自分の目的に適した金融商品を選ぶためには、正しい知識を身につけることも大切です。詳しく知りたい場合は、金融広報中央委員会が運営する、お金の知識情報サイト「知るぽると」をご覧ください。「知るぽると」で検索できます。

(エンディング:女性ナレーター)

資産づくりのための金融商品といえば、かつては預貯金が中心でしたが、「NISA」がスタートしたことで、株式や投資信託などの購入による投資も身近になってきています。しかし、投資にはリスクがつきものなので一人ひとりがリスクを十分に理解し、心がまえをした上で実践することが大切です。

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