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June 2022

外国人向けの日本の家庭料理教室

  • マユコズリトルキッチンでの食事
  • 岡田真由子さん
  • 料理教室
  • キノコと塩鮭の炊き込みご飯
  • 照り焼きチキン
マユコズリトルキッチンでの食事

都内にある小さな料理教室「マユコズリトルキッチン」のオーナー岡田真由子さんは、外国人向けに日本の家庭料理を教えている。教室の魅力と人気の高い2品のレシピを紹介する。

岡田真由子さん

東京都心の広大な公園「新宿御苑」に隣接する住宅街の一角に、英語で日本の家庭料理を教える「マユコズリトルキッチン」(https://www.mayukoslittlekitchen.com)がある。2015年、「家庭料理を通して日本の生活、文化をより身近に感じてもらいたい」とオーナーの岡田真由子さんが始めた料理教室だ。レシピは岡田さん自身が祖母や母から受け継いだ、ごく一般的な日本の家庭料理である。

プログラムは二つの基本コースがある。一つは訪日旅行者向けのワンデイレッスン。もう一つは岡田さんが「サバイバルコース」と呼ぶプログラムで、主に日本に駐在する外国人に向けて、スーパーなどで売られている「ひじき」や「こんにゃく」といった日本独特の食材の扱い方について学ぶものだ。これ以外にもオンラインレッスン、野菜や果物の生産者のもとに出かけて収穫を体験する不定期の企画もある。

料理教室

どのプログラムも定員6~7名と小規模なクラスながら、マユコズリトルキッチンはオープン以来、延べ4000人近い利用者があり、人気のオンライン旅行サイト「トリップアドバイザー」で、日本全国の外国人向けの料理教室第1位を獲得、特に本物の日本食を作って食べたり、食文化を理解してもらうといった優れたサービスを提供する施設としてエクセレンス認証を6年連続受賞している。

「日本では家庭料理でも四季を意識して食材を選び、野菜だけでなく魚にも“旬”というとらえ方がある。外国の方にそんなことを知ってもらうだけでも、日本での食事がより楽しいものになります」と語る岡田さん。そして、日本の料理の特徴について「素材そのものの自然な味を引き出すことが、日本らしい調理であり、熱や調味料など、手を加えすぎないことがポイント」と言う。岡田さんに教室でも人気の高い2品のレシピを紹介していただいた。

キノコと塩鮭の炊き込みご飯(3〜4人前)

材料
360ミリリットル(1.5 USカップ)日本米
お気に入りのきのこ150グラム(写真はマイタケを使用したもの)
皮付きの(塩漬けの)生鮭スライス2切れ(塩漬けの鮭がない場合は、小さじ1杯の塩で下味をつける)
調味料:
醤油、酒、みりん大さじ1杯
ごま油大さじ 2杯
炒ったゴマ(または付け合わせのネギ)

調理方法
米を洗い、厚手の鍋に移す。
醤油、酒、みりん、水を加え、かき混ぜる。
生鮭ときのこを上に乗せ、中火にかける。
お鍋が沸騰したらごく弱火にし、蓋をして11分炊く。火を止め、蓋をしたまま10分蒸らす。
最後に、ごま油を加える。食べる際は、ゴマ、あるいは好みで塩を振りかける

照り焼きチキン/豆腐(2人前)

材料
鶏もも肉300グラム(骨なし)、もしくは、豆腐400グラム
コーンスターチ大さじ3杯(又は片栗粉)
ねぎ2本(付け合わせ用)
(以下テリヤキソース用):
砂糖大さじ2杯
醤油大さじ2.5杯
日本酒大さじ2.5杯(白ワインでもよい)
みりん大さじ2.5杯(ない場合、酒大さじ2杯、砂糖大さじ0.5杯を混ぜたものでもよい)

調理方法
ねぎを細かく刻む。
鶏肉を一口大(約2インチ/5センチメートル)に切り、片栗粉でコーティングする。豆腐の場合は、豆腐を一口大に切り、キッチンペーパーでやさしく包み、しばらく置いておく。
砂糖、醤油、酒、みりんを混ぜて照り焼きソースを作る。
フライパンに、大さじ2杯の油を入れ、中火から強火で熱する。熱くなったら、鶏もも肉あるいは豆腐を入れる。 4〜5分(豆腐の場合は2〜3分)したら裏返す。混ぜておいた照り焼きソースをフライパンに加える。その後、火を弱火にして4〜5分(豆腐は1~2分)、煮て完全に火を通す。
鶏肉あるいは豆腐を皿に盛り付ける。フライパンの残りのソースは、少し火を加え濃くして、かけるとよい。最後にみじん切りにしたねぎをふりかける。ご飯とともに食べるとよい。