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  • 菅義偉内閣総理大臣
  • 2016年5月の来日時、記者会見に臨むジャスティン・トルドー・カナダ首相
  • 2017年7月外務・英連邦大臣として来日し、総理大臣官邸を訪れたボリス・ジョンソン英国首相

March 2021

日・カナダ首脳電話会談及び日英首脳電話会談

菅義偉内閣総理大臣

菅義偉内閣総理大臣は、2021年2月3日、ジャスティン・トルドー・カナダ首相と日・カナダ首脳電話会談を、また、2月16日、ボリス・ジョンソン英国首相と日英首脳電話会談を、それぞれ、行いました。各会談の概要は以下のとおりです。


日・カナダ首脳電話会談

2016年5月の来日時、記者会見に臨むジャスティン・トルドー・カナダ首相

冒頭、菅総理大臣から、6月のG7サミット等を含めて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の強化に向けてカナダと緊密に協力していきたい旨述べました。これに対し、トルドー首相より、日本とカナダで国際社会の重要な課題について協力していきたい旨の発言がありました。

続いて両首脳は、新型コロナウイルスへの対応や気候変動問題について意見交換を行い、これら分野で両国が引き続き緊密に連携していくことを確認しました。また、両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力や、北朝鮮による「瀬取り」への対応における協力についても意見交換を行いました。

さらに、両首脳は、カナダ人の拘束事案や、東シナ海、南シナ海を含め中国等の地域情勢についても意見交換を行いました。

菅総理大臣からは、北朝鮮による拉致問題の解決に向け、引き続きトルドー首相の支持と協力を求めたところ、先方からは支持の表明がありました。

日英首脳電話会談

2017年7月外務・英連邦大臣として来日し、総理大臣官邸を訪れたボリス・ジョンソン英国首相

冒頭、ジョンソン首相から今般の地震被害へのお見舞いがあり、菅総理大臣から謝意を表しました。菅総理大臣から、「日英EPAの発効や日英『2+2』の開催など日英の協力が深まっており、『自由で開かれたインド太平洋』の実現や、英国が議長国を務めるG7及びCOP26に向けて、更に緊密に連携していきたい」と述べました。これに対し、ジョンソン首相から、新型コロナ対応も含め、二国間及び多国間で日英協力を深化させたい旨の発言がありました。

両首脳は、2月19日のG7首脳テレビ会議及び6月のG7サミットに向けた意見交換を行い、ポスト・コロナの国際秩序の形成をG7が結束して主導していくことを確認しました。また、両首脳は、2050年までの「カーボン・ニュートラル」実現を目指し、COP26に向けて国際社会をリードすべく連携していくことで一致しました。また、菅総理大臣は、英国のTPP11への加入申請を歓迎しました。

菅総理大臣から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向け、英国が議長を務めるG7首脳の支持を求めたのに対し、ジョンソン首相から、全面的に支持する旨発言がありました。

両首脳は、地域情勢についても意見交換を行い、ミャンマー情勢について重大な懸念を共有したほか、中国の海警法を含め、東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試み及び香港・新疆ウイグル自治区の状況についての懸念を共有し、連携していくことで一致しました。