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Highlighting JAPAN

日・ニュージーランド首脳会談

2019年9月19日、安倍晋三内閣総理大臣は、実務訪問賓客として訪日中のジャシンダ・アーデーン・ニュージーランド首相と首脳会談を行いました。また、両首脳は共同首脳声明を発出しました。

冒頭、安倍総理大臣から、「ラグビーワールドカップ2019開幕に際し、ワールドカップ2連覇中のニュージーランドの首相訪日を歓迎する。日本とニュージーランドは、共通の価値に立脚する戦略的協力パートナーであり、今回の訪日を契機に、両国関係を一層の高みに引き上げ、自由で開かれたインド太平洋に向け協力していきたい」旨述べました。

二国間関係について、安倍総理大臣から、「ニュージーランドとの共同訓練、太平洋島嶼国での協力、ハイレベル交流等、安保・防衛協力を具体的に推進したい。近年の経済関係の着実な進展を歓迎する。ニュージーランド国際空港の自動化ゲートの日本人への運用開始を歓迎する」旨述べました。これに対してアーデーン首相から、「今回の訪日を嬉しく思う、日本の『おもてなし』に感謝、近年、両国の要人往来が非常に活発であり、安倍総理大臣と共に、今後一層、両国関係を発展させたい」旨述べました。

両首脳は、情報保護に関する国際約束についての予備協議開始につき一致しました。また、両首脳は、水素や農業をはじめとする経済面での協力、サイバー等における協力、東京オリンピック・パラリンピックに向けたスポーツ交流や人的交流の拡大についても議論しました。

太平洋島嶼国地域について、安倍総理大臣から、「ニュージーランドの太平洋政策『パシフィック・リセット」』と連携し、『自由で開かれたインド太平洋』を実現するために両国の連携を具体化していきたい」旨述べ、両国の連携を強化することで一致しました。

北朝鮮問題については、両首脳は、全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆な廃棄の実現に向けた連携を確認し、安保理決議の完全な履行の重要性につき一致しました。また、安倍総理大臣から、「拉致問題の早期解決に向け引き続きニュージーランドの理解と協力を期待する」と述べ、アーデーン首相から支持を得ました。

両首脳は、東シナ海及び南シナ海を含むその他の地域情勢についても意見交換を行いました。

両首脳は国際経済秩序についても議論を行い、TPP11の着実な実施・拡大や、質の高いRCEPの年内妥結、WTO改革等につき、国際社会をリードすべく、両国間で協力していくことで一致しました。

両首脳は、捕鯨問題についても、それぞれの立場について述べました。