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Highlighting JAPAN

ラグビーを通じた国際交流

2019年9月から11月にかけて、4年に1度のラグビーワールドカップが日本で開催される。各地ではラグビーを通じた国際交流が盛んになっている。

日本では2019年9月から11月まで、「絆 協創 そして前へ」という大会ビジョンの下、ラグビーワールドカップ2019が開催される。アジアで初めて開催される大会には、日本を含む20チームが出場する。各チームは4つの予選プールに分かれ総当たりで試合を行い、各プールの上位2チームが決勝トーナメントに進む。9月20日の東京スタジアムでの日本対ロシア戦を皮切りに、11月2日の横浜国際総合競技場の決勝戦まで、全国の12会場で48試合が行われる。

ワールドカップをきっかけに、日本各地でラグビーを通じた国際交流が盛んになっている。福岡県北九州市では、キャンプ地として代表チームが滞在するウェールズとの様々な交流イベントが開催されている。北九州市にはかつて、九州で産出された石炭の積み出し港があり、同市は鉱業・重工業の町として発展してきた。この歴史が、ウェールズの首都カーディフ市と似ていること、また、北九州市立大学がカーディフ大学と学生の交換留学を1992年から行っているという縁もあり、北九州市はウェールズ代表チームのキャンプ地誘致を進めていた。2018年8月と2019年3月には、それぞれ5日間にわたってラグビーウェールズ交流プログラムが実施された。プログラムにはウェールズラグビー協会のチェアマンや元代表選手など計約20名が、市民向けのラグビー教室、審判やコーチ向けの研修、地元のお祭りなどのイベントに参加した。

市民のウェールズ応援の機運も高まっている。ウェールズは「歌の国」と呼ばれるほど人々が合唱を好んでおり、地元で開催される代表チームの試合ではスタジアムが大合唱で包まれることから、大会直前の代表チームの公開練習の際に、北九州市民が集まってウェールズの歌を合唱する予定である。

岩手県でも、各市が様々な交流イベントを行っている。2011年の東日本大震災で岩手県沿岸は津波による大きな被害を受けたが、岩手県と釜石市は共同でワールドカップ開催都市に立候補し、2015年に開催都市として決定した。

岩手県北上市は、は釜石鵜住居復興スタジアムで試合を行うウルグアイのキャンプ地として選ばれたことから、市内の全小中学校の児童生徒がウルグアイ代表チームを歓迎する応援フラッグの作成に取り組んでいる。1本が横約7メートル、縦約1メートルの応援フラッグには、ウルグアイのチームカラーである青と白の2色の折り紙で約1万羽の折鶴が結び付けられ、青地に「¡Arriba, URUGUAY!」(行け!ウグルアイ)の文字が白く浮き上がるように工夫されている。フラッグは7本作成され、練習会場に飾られる予定である。

また北上市は、ニュージーランドとの交流を進めており、2017年5月に北上総合運動公園で、2015年のワールドカップで優勝したニュージーランド代表チームの主将を務めたリッチー・マコウさんなどの選手が参加し、子ども向けのラグビー教室などのイベントが行われた。2018年10月にはニュージーランドのクライストカレッジ高校のラグビー部員20名が北上市の高校を訪問し、練習試合を行っている。

ドローン飛行禁止!
2019年のラグビーワールドカップと2020年のオリンピック・パラリンピックでは、大会会場や主要空港などの施設の上空でのドローンの飛行は該当する法律に定める一部の例外を除き禁止されている。また、航空法において飛行の禁止空域や飛行の方法といったドローンの一般ルールが定められている。