Home > Highlighting JAPAN > Highlighting Japan June 2019 > 総理動向

Highlighting JAPAN

日米首脳会談

2019年5月27日、安倍晋三内閣総理大臣は、国賓として訪日中のドナルド・トランプ米国大統領と日米首脳会談を行いました。

冒頭、安倍総理から、令和の時代における初の国賓として大統領夫妻をお迎えできたことを心から歓迎する旨を述べ、トランプ大統領から、新たな時代の初の外国賓客として天皇皇后両陛下にお目にかかれたことは光栄である、日本国民の歓迎に感謝する旨を述べました。

両首脳は、平和安全法制を始めとする近年の同盟強化に資する取組及び首脳間の強固な個人的関係により、日米同盟は史上かつてなく強固であり、今や日米同盟は世界で最も緊密な同盟であるとの認識で一致しました。その上で、両首脳は、新たな時代においても、日米の揺るぎない絆を一層強化し、真のグローバル・パートナーとして、地域・国際社会の平和と繁栄を主導していくとの決意を確認しました。

 両首脳は、最新の北朝鮮情勢を踏まえ、十分な時間をかけて方針の綿密なすり合わせを行いました。両首脳は国連安保理決議の完全な履行の重要性を含め、今回も、日米の立場が完全に一致していることを改めて確認しました。

安倍総理から、前回のトランプ大統領の訪日(平成29年11月)に引き続き、トランプ大統領に拉致被害者の御家族と面会いただくことに謝意を述べた上で、拉致問題の解決に向け、自らが金正恩委員長と直接向き合わなければならないとの決意を述べました。また、安倍総理から、条件を付けずに金正恩委員長と会って率直に虚心坦懐に話をしたい旨述べました。これに対し、トランプ大統領から、安倍総理の決意を全面的に支持する旨の発言がありました。

 両首脳は、エネルギー、デジタル及びインフラ分野を含め、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた日米協力が着実に進展していることを歓迎し、今後とも、日米で手を携え、この日米共通のビジョンの実現に向けた協力を力強く推進していくとの意思を再確認しました。

 両首脳は、茂木内閣府特命担当大臣(経済財政政策)とライトハイザー米国通商代表との交渉について、昨年9月の共同声明に沿って、議論が進められていることを歓迎し、日米ウィン・ウィンとなる形での早期成果達成に向けて、日米の信頼関係に基づき、議論を更に加速させることで一致しました。

 また、両首脳は、不公正な貿易慣行に対処するため日米及び日米欧三極で連携することを再確認しました。

 安倍総理からトランプ大統領に対し、同大統領が先般、6月下旬に開催されるG20大阪サミットの際に再び日本を訪問する旨表明したことに謝意を表しました。両首脳は、G20大阪サミットの成功に向けて、引き続き日米で緊密に連携していくことを確認しました。