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Highlighting JAPAN

第21回日ASEAN首脳会議

2018年11月14日,シンガポールにおいて,日ASEAN首脳会議が開催され,我が国から安倍晋三内閣総理大臣が出席しました。

リー・シェンロン・シンガポール首相の発言に引き続いて,安倍総理から,冒頭以下のとおり発言しました。

・ 次の5年を見据え,「産業人材育成協力イニシアティブ2.0」として,AI等のデジタル分野を含め,新たに8万人規模の人材を育成する。

・ 日本は,自由貿易の推進役として,WTO改革等を通じて,自由で公正なルールを世界に広めていく。この観点から,TPP11協定の年内発効は重要な成果。今後,TPP11の拡大,RCEP交渉の早期妥結,AJCEP協定改正議定書の早期署名の実現を目指していく。

・ 来年,「ASEANスマートシティネットワーク(ASCN)東京ハイレベル会合」をシンガポールと共同して開催予定。また,Society5.0との連携,「日ASEANイノベーションネットワーク」,「日ASEAN STI for SDGsブリッジングイニシアティブ」等を通じて,ASCNの実現に協力したい。

・ 教育,科学技術,文化,スポーツ等の分野でも引き続き文化のWAプロジェクト等を通じて交流を促進したい。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け,機運を盛り上げていきたい。

ASEAN側は, 「日ASEAN友好協力45周年共同声明」を発出できることに歓迎の意を表明しました。また,多くの国が,防災や連結性強化をはじめとする様々な分野における日本の協力への評価を表明しました。さらに,多くの国が,自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた日本の取組への期待を表明しました。北朝鮮問題及び南シナ海も取り上げられました。

最後に,議長国シンガポールは,全ての参加国の賛同を得て,「日ASEAN友好協力45周年記念文書」の発出を宣言し,会議を了しました。