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Highlighting JAPAN

安倍総理大臣とグテーレス国連事務総長との会談

2018年8月8日,安倍晋三内閣総理大臣は,アントニオ・マヌエル・デ・オリヴェイラ・グテーレス国連事務総長と会談を行いました。
冒頭,安倍総理大臣から,昨年12月に続くグテーレス国連事務総長の訪日を歓迎するとともに,西日本豪雨災害への国連からの温かいお見舞いの言葉と支援の申し出に感謝しました。

また,安倍総理大臣から,国連事務総長として初めてとなる,グテーレス国連事務総長の長崎平和祈念式典への出席に対する歓迎の意を伝達しました。安倍総理大臣から,日本は唯一の戦争被爆国として,「核兵器のない世界」の実現に向け,核兵器国と非核兵器国の橋渡しを担っていくことを表明し,国連と共に協力していくことで一致しました。また,グテーレス国連事務総長から,最近発表した国連の軍縮アジェンダについて説明がありました。

北朝鮮問題について,安倍総理大臣は,朝鮮半島の完全な非核化に向けた北朝鮮のコミットメントを含む米朝首脳間の合意が,完全かつ迅速に履行されることを期待している旨述べました。

両者は,北朝鮮から具体的な行動を引き出すために,国際社会が安保理決議に基づく措置の完全な履行を堅持することが必要なことにつき,認識の一致を見ました。
安倍総理大臣から,拉致問題の早期解決に向け改めて理解と協力を求め,グテーレス国連事務総長の支持を得ました。

国連改革について,安倍総理大臣から,国連の機能の実効性と効率性の向上を目指すグテーレス国連事務総長の改革の取組を支持しており,日本は国連とよく連携していく旨述べました。

また,安倍総理大臣から,国連改革と並行して安全保障理事会の改革を進めることが急務であり,グテーレス国連事務総長が強いイニシアティブを発揮することに期待する旨述べました。

両者は,その他グローバルな課題等についても幅広く意見交換を行いました。
安倍総理大臣から,日本として,多国間主義の中心である国連と協力しながら,保健・教育分野を含むSDGsの推進等,引き続き国際社会が直面する様々な課題に取り組んでいく旨述べました。