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Highlighting JAPAN

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特集日本を世界に発信する日本人

日本を世界に発信する日本人(仮訳)

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2012年9月、日本の魅力を発信することに貢献している日本人に対して、サンクスレターが授与された。

内閣官房国家戦略室の「世界で活躍し『日本』を発信する日本人プロジェクト」のもと、2012年9月、その活動を通じて、世界各国で日本の国際的なプレゼンスを高めることに貢献した63名の日本人にサンクスレターが送られた。9月18日に行われた授与式では、「国境を越えた情熱」を称賛するとともに、古川元久前国家戦略担当大臣から直接、当日参加した対象者にサンクスレターが手渡されている。

海外で成功を収め、日本国内でもよく知られている日本人は多くいるが、日本では知られていないが、海外において様々な分野で活躍する日本人も少なくない。そうしたことから、本プロジェクトの選考委員会は、欧米、アジア大洋州、南米、中東からの外国プレス関係者で構成され、日本人以外の視点を反映させるようにした。選考委員会では、各委員が推薦する総勢100名以上の候補者について、彼らがいかにそれぞれの分野で、日本のポジティブな面を伝えているかという観点から議論を行った。

今回の選出者は、文化、芸術、学問、スポーツ、国際協力など、活動する分野は様々であるが、彼らの活動からは、いくつかの共通点が浮かび上がってくる。

まず、協調性を重んじる点だ。彼らの海外での活動は、日本あるいは日本人の価値を現地の人々に押しつけるのではなく、現地の人々とともに考え、行動していることにある。活動する場所も年齢もまったく異なる彼らの中には、一般市民の生活の中に飛び込み、草の根的な活動をしている人が多くいる。それは、単に現地と同化するということではなく、日本人であることを活かしながらも、現地の人々のより良い生活に向けた行動が伴っていることを意味する。また、今号で紹介するが、現地の人々が見過ごしている伝統文化に、新たな価値を見いだすという一例からも、そこには、相手国への尊敬の念が存在していることが読み取れる。

次に、使命感の強さも彼らの特筆すべき共通点と言えよう。自らの名誉や利益を考えずに、その国の人々のことを第一に考え、献身的に行動する。たとえば、医療分野を一つの例に挙げると、ただ単に病に苦しんでいる人々を助けたいという一心から、日本での安定した生活を捨てて、月の半分を、海外での無償の医療活動に費やす医師がいる。

今月号は、本プロジェクトの実例に基づき、地域生活や文化の面で献身的に活動する日本人にクローズアップする。

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