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Highlighting JAPAN

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世界青年の船(仮訳)

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1月21日、午後4時5分。ぼーっという汽笛が3回鳴り、世界青年の船の参加者265名が乗るふじ丸がゆっくりと横浜大桟橋を離れていった。甲板では、様々な国の民族衣装を身にまとった若者たちが、色とりどりのテープを岸壁に向けて投げたり、歌ったり、踊ったりと大盛り上がりだ。

「バイバーイ、いってらっしゃーい!」

岸壁からは、数多くの友人や家族が手を振って41日間の旅の始まりを見送った。

内閣府が主催する世界青年の船は、日本と諸外国の若者同士の相互理解と友好を促進し、国際社会でリーダーシップを発揮できる人材を育成することを目的とする事業だ。23回目となる今回は、日本に加え、メキシコ、チリ、オマーン、タンザニア、ミクロネシア連邦などアフリカ、中南米、ヨーロッパ、中東、大平洋州の12カ国から若者が参加した。船は太平洋を南へと向かい、フィジーとオーストラリアのブリスベンを訪問後、3月2日に日本に帰国する。参加者は船内で、異文化理解、教育、持続可能な地球社会など7つのテーマに分かれたコースディスカッション、各国の事情を紹介するナショナル・プレゼンテーション、スポーツなど様々な活動を行う。また、訪問国では地元青年との交流や大学の訪問などが行われる予定だ。

世界青年の船にはこれまでに5880名が参加し、各界で活躍する人材を生み出している。例えば、ニュージーランドの首相を務め、現在は国連開発計画(UNDP)総裁のヘレン・クラーク氏もその一人だ。

過去の参加者で構成される同窓会が各国で組織され、参加者の選定や各国の同窓会組織との交流が行われている。

「世界青年の船は世界中の若者にとって、素晴らしいプログラムです」とブラジルの教育省に勤務し、今回の世界青年の船でブラジルのナショナル・リーダーを務めるルシアナ・ヨネカワ氏は言う。「異文化と交流し、友人を作り、そして、他の文化に関する知識を得る機会になります」

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