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March 2024

沖縄の景観を引き立たせる美しい「ニライ橋・カナイ橋」

  • 晴れた日は絶景が楽しめる「ニライ橋・カナイ橋」
  • 橋を渡りながら、コバルトブルーの海が堪能できる
  • 山側が「ニライ橋」海側が「カナイ橋」
  • トンネル先に素晴らしい海の景色が広がる
晴れた日は絶景が楽しめる「ニライ橋・カナイ橋」

太平洋を一望できる沖縄本島南部の南城(なんじょう)市、沖縄県道86号線の途上にある「ニライ橋・カナイ橋」は、県内外から多くの人が訪れる絶景スポットだ。

沖縄本島南部の東海岸、那覇市から南東へ約12㎞に位置する南城市。街から岬へと抜けるドライブスポットとして人気なのが、県道86号南風原知念線(はえばるちねんせん)から国道331号線へ下る途中にある「ニライ橋・カナイ橋」だ。

「ニライカナイ」とは、古来から沖縄地方で海のかなたや海底にあると信じられる理想郷のこと。沖縄に残る神話では、ニライカナイから神々が人間の世界を訪問し、人間に豊饒繁栄をもたらすと伝えられている。

沖縄県南部土木事務所による「ニライ橋・カナイ橋」の説明は次のとおりだ。

「一本の長い橋に見えますが、構造形式が異なる二つの橋がつながっています。山から海へと向かう傾斜地を北からカーブを描いて降りてくるのが「ニライ橋」、橋の横にモニュメントがある切替部からカーブを描く吉富という地点までが「カナイ橋」になります」

山側が「ニライ橋」海側が「カナイ橋」

沖縄県道路管理課によると「高低差が80mという厳しい地形条件を踏まえ縦断勾配を確保するために、大きくカーブした橋の建設を計画した」ということだが、知念岬の景観をじっくり楽しむことができるビュースポットとなった。また、橋がある県道86号南風原知念線が整備されたことで、知念地域から那覇方面への交通利便性は大きく向上したという。

「南城市で開催され、毎年多くの参加者で賑わう「尚巴志(しょうはし)ハーフマラソン」のコースの一部でもあり、大会の名所となっています」

二つの橋を合わせた全長は約660m。歩いて散策も可能だ。南城市役所企画部観光商工課によれば、橋は是非行ってみてほしいスポットだという。

トンネル先に素晴らしい海の景色が広がる

「橋からは海、空などの絶景が見渡せます。特に晴れた日はまるで絵画のように美しい青い海と空を見ることができます。また、「ニライ橋・カナイ橋」を海側に下ると車窓から最高の景色を楽しめます。特にトンネルを抜けた瞬間、目の前に綺麗な海が広がり、海に向かって大きくカーブを描く橋からの眺望は素晴らしいです。海の向こうにある理想郷という名にふさわしい、パノラマの絶景を堪能できます。ベストな海を見るにはお昼くらいに訪れるのがおすすめです。知念岬や、その遠くにはコバルトブルーの海に浮かぶ、沖縄では"神の島"として知られる久高島(くだかじま)*を望むことができます。久高島へは、高速船やフェリーで上陸することができます。」

橋を渡りながら、コバルトブルーの海が堪能できる

橋からの眺めを楽しみながら、沖縄のスピリットにも思いをはせる特別な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

* 琉球開闢(かいびゃく)の祖アマミキヨがニライカナイ(神の世界)から久高島へ舞い降りたった島として神話や神事に残されている。